松本幸四郎「ラ・マンチャ」1100回

[ 2008年4月16日 06:00 ]

 歌舞伎俳優松本幸四郎(65)が15日、主演ミュージカル「ラ・マンチャの男」(東京・帝国劇場)の昼公演で通算上演回数1100回を達成、公演後、特別カーテンコールが行われた。

 相手役の次女松たか子(30)、演出補の長女紀保(36)から花束を贈られ、65年11月の世界初演の演出を手掛けたアルバート・マール氏(83)から「作品の精神を生かし続けてくれてありがとう」と感謝されるとホロリ。69年4月の初演も帝劇で「この場所で迎えられたことは本当に奇跡に近い」と何度も鼻をすすりながらあいさつした。
 長男市川染五郎(35)を含む子供3人は初演時にはまだ生まれていなかった。「たか子は人妻になってしまい、3つになる孫(染五郎の長男)が通し稽古を見に来てくれたんです」と時の流れをかみしめていた。
 今年10月15日の奈良・東大寺の歌舞伎公演で「勧進帳」の弁慶役1000回も達成予定。「役者は演じることしかないので、続けられる限りやりたい」と話した。

続きを表示

2008年4月16日のニュース