「湾岸署」開署式に青島刑事から祝電

[ 2008年4月1日 06:00 ]

 ドラマや映画で人気の「踊る大捜査線」シリーズで、架空の警察署「湾岸署」の青島刑事を演じる織田裕二(40)が31日、警視庁東京湾岸署(江東区青海2丁目)の開署式に祝電を寄せた。「今まで以上に熱い気持ちで次の事件に取り組みたい」と映画第3弾の製作を明かした。来年撮影に入り、東京湾岸署の庁舎もスクリーンに登場する予定だ。

 石原慎太郎東京都知事ら来賓のあいさつに続き、披露された織田からの祝電。「“踊る大捜査線”で走り回ったこの地区の治安が、ますます万全になることを心強く感じています。私も今まで以上に熱い気持ちで次の事件に取り組みたいと思っています。東京湾岸署の皆様、その時は、どうぞよろしくお願いします。湾岸署刑事課強行犯係巡査部長 青島俊作こと俳優・織田裕二」。会場からはどよめきが起きた。
 同シリーズは、97年にフジテレビで連続ドラマが放送され、翌年公開された映画第1弾は興収101億円の大ヒット。03年公開の2作目は興収174億円で、実写邦画史上最高記録を樹立。新作が待ち望まれていた。
 プロデューサーを務め開署式にも招待されたフジテレビ映画事業局の亀山千広局長は「“湾岸署”という名前を採用してくれたことは名誉なこと。東京湾岸署ができたことに背中を押された」と第3弾の製作を明言。祝電は当初、フジテレビ名で出すつもりだったが「青島刑事の名前のほうが喜ばれる」と発案した。
 開署式に合わせ、第3弾製作に関する織田の取材を同署前で行いたいと依頼したところ、警視庁は了承。だが、織田のスケジュールが合わず取り止めになった。
 現在、織田や脚本の君塚良一氏(49)、本広克行監督(42)と話し合いを進めており、今年中に脚本を仕上げる予定。撮影は来年で、時期は「青島刑事が(トレードマークの)コートが着られる時期」と話した。
 物語の設定は現代で、新湾岸署への引っ越し、開署式など、現実に即した内容も盛り込む意向。東京湾岸署庁舎の外観も撮影で使用するという。

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2008年4月1日のニュース