芸人らがワッハ存続求め署名活動

[ 2008年4月1日 13:58 ]

 大阪府の橋下徹知事が財政難から運営の見直しを検討している府立上方演芸資料館(ワッハ上方)の存続を求め、漫才コンビの海原さおり・しおりさんらが1日、大阪・難波の街頭で署名を呼び掛けた。

 署名活動は、漫才作家・故秋田実さんの娘で喜劇脚本家の林千代さんが世話人となり、3月から始めた。既に約6000人分が集まり、4月中旬には橋下知事に届け、上方文化の拠点になっているワッハ上方の存続を要望する。
 この日の活動には講談師旭堂南陵さん、漫才師の海原はるか・かなたさんも参加。
 海原しおりさんは「いつもお客さんに自分たちの芸を見てもらっている。残ってもらいたい」。旭堂南陵さんは「ミナミは寄席芸の発祥地。多くの芸能文化を育ててきたので、ワッハはこの地にないとあかん」と訴えた。
 ワッハ上方は1996年に完成。演芸場や資料展示室を備える。大阪府は2007年度に約4億2800万円を支出している。橋下知事は財政再建のため、ワッハを含む府立25施設の見直しを指示している。

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2008年4月1日のニュース