熊川舞台復帰作で「第九」バレエ化

[ 2008年3月5日 06:00 ]

ベートーヴェンと自らの思いを重ね合わせる熊川哲也

 TBS本社(東京・赤坂)敷地内の再開発事業「赤坂サカス」の一環として建設された「赤坂ACTシアター」のこけら落としで、Kバレエカンパニーによる「ベートーヴェン 第九」が14日から上演される。公演を前に、同バレエ団芸術監督で人気ダンサーの熊川哲也(36)が熱く語った。

 TBSが運営するデジタル・ラジオのクラシック専門チャンネル「OTTAVA(オッターヴァ)」の単独インタビューに応えた。昨年5月に右ひざ十字じん帯を損傷し、ダンサーとしては休業中だった熊川にとっては舞台復帰作。有名な第九交響曲をバレエ化することについて「解読不能な天文学的なもの」と、その難しさを明かしている。また、度重なる苦悩に打ち勝ち数々の名作を残したベートーヴェンの精神と、大きなケガと闘った自らを重ね合わせ「ベートーヴェンの強さは孤独を守る鎖だ」と哲学的な言葉で語っている。
 放送は6日午後6時30分から。放送後1週間は同チャンネルのホームページから、任意(オンデマンドストリーミング)で再放送を聴くこともできる。

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2008年3月5日のニュース