元NHKアナ 藤倉修一さん死去

[ 2008年1月22日 12:13 ]

死去した藤倉修一さん

 終戦直後のラジオ番組「街頭録音」や、第1回紅白歌合戦の司会を務めた元NHKアナウンサーで、放送評論家の藤倉修一(ふじくら・しゅういち)さんが11日午後4時53分、心不全のため死去していたことが22日、分かった。93歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで済ませた。喪主は二男正人(まさと)氏。

 1940年にNHKアナウンサーとなり、46年から「街頭録音」の専任インタビュアーとして活躍、柔和な語り口で人々にマイクを向け、大衆の生の声を取り上げて電波に乗せた。
 ドキュメンタリー番組の先駆け「社会探訪」や、53年の英国エリザベス女王戴冠式中継でも活躍。人気クイズ番組「二十の扉」や「紅白歌合戦」の第1回(51年)、第2回(52年)の司会でも親しまれた。隣にいる人に話しかけるような、当たりの柔らかい語り口が持ち味だった。
 70年にNHKを定年退職、以降も民放番組に出演したほか、アナウンス学園で後進を指導した。

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2008年1月22日のニュース