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谷口将隆は2階級制覇ならず 3年3カ月ぶり世界戦も“日本人キラー”の統一王者に0―3判定負け

[ 2026年4月3日 21:29 ]

WBA&WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ   統一王者 レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)<12回戦>WBO4位、WBA7位・谷口将隆(ワタナベ) ( 2026年4月3日    後楽園ホール )

<WBA・WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ レネ・サンティアゴvs谷口将隆>5回、パンチを受ける谷口(撮影・松永 柊斗)
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 元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(32=ワタナベ)はWBA&WBO統一世界ライトフライ級王者のレネ・サンティアゴ(33=プエルトリコ)に0―3で判定負けし、2階級制覇を逃した。サンティアゴは前WBO同級王者・岩田翔吉(帝拳、現WBC同級王者)、前WBA王者・高見亨介(帝拳)に続き、世界戦で日本人相手に3連勝となった。

 サンティアゴは前2戦よりも積極的で、序盤から駆け引きをしながら打ち合う展開が続いた。5回、前に出ながら左を振った谷口がカウンターを浴び、後ろ向きに一回転するダウン。6回は谷口が反撃も、サンティアゴも打ち終わりにパンチを返して流れを変えさせなかった。足を使いながら、谷口が打たなければ先に手を出し、打たれてもしっかり返して離れる、巧みな試合運びでペースを握り続けた。

 10回、谷口のボディーで王者は膝を付いたもののローブロー。再開後、谷口は強引に攻めて右フックや左ストレートをヒットさせた。11、12回にも攻勢を仕掛けたが、ホールド気味のクリンチも使う王者をつかまえきれなかった。ジャッジは114―113、116―11、117―10でいずれもサンティアゴを支持した。

 23年1月に地元・関西でプロ初のTKO負けを喫し、ミニマム級世界王座を失ってから3年3カ月。24年12月には現IBF同級王者タノンサック・シムシー(タイ)に敗れて引退も考えた末、ようやく巡ってきた世界戦のチャンスに、直前まで減量のことも忘れて練習に没頭した。消化したスパーリングは140ラウンド。肉体的に追い込むだけでなく、日本人世界王者が立て続けに敗れた試合巧者をどう攻略するか、考えながらラウンドを積み重ねてきた。現役ながら試合配信で解説も務める万能型サウスポー。プロキャリアの長さと引き出しの多さで上回ろうとしたが、王者の壁は厚かった。

 ちょうど10年前の4月3日にプロデビュー。「この10年をぶつけたいし、先につなげたい」と“集大成”ではなく“ターニングポイント”とするつもりだった。今回勝てばタノンサックへの雪辱戦や岩田との日本人対決など統一戦の可能性もあったが、実現はできなかった。

 ▼サンティアゴ とてもうれしい。日本が大好きです。谷口選手の勇敢な戦い方を褒めたい。全てをぶつけてくれたので、私もリングで全てを出さないといけなかった。谷口選手はとても質の高いボクシングを披露してくれた。また日本で試合がしたい。(日本語で)アリガトウゴザイマス。

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