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井上尚弥 初の名古屋決戦でアフマダリエフを判定で撃破!メイウェザーらに並ぶ歴代1位世界戦26連勝

[ 2025年9月14日 21:03 ]

プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ   統一王者 井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA暫定王者 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン) ( 2025年9月14日    プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ )

7回、アフマダリエフに強烈な右をボディーに突き刺す井上尚弥(撮影・島崎忠彦)
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 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)が、WBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)を判定3―0で破り、男子史上最多記録を更新する5度目の4団体王座同時防衛を達成。ジョー・ルイスとフロイド・メイウェザー(ともに米国)に並ぶ、歴代1位の世界戦26連勝を飾った。井上の判定防衛は今回で12戦ぶり4度目。2019年のドネア戦(埼玉)以来6年ぶりとなった。

 「過去最強の敵」を「過去イチ」の井上が撃破した。7月の発表会見では「本気を出させていただきます」と宣言。その言葉通り、自身初の首都圏以外での世界戦で最強挑戦者を寄せ付けなかった。

 お互いの良さを見せた立ち上がり。尚弥は相手の打ち終わりを狙っての左フックや強烈なボディーを打ち込んだ。初の名古屋の会場は、第1ラウンドからボルテージは最高潮に。両者の応援団がコールを競い合う異様な雰囲気となった。いつもより慎重な入りとなった尚弥だったが、徐々にギアを上げ強烈なパンチを繰り出す。第3ラウンドでは軽くステップを踏みながら笑みを浮かべる場面もあった。

 第4ラウンドでは右のストレートがアフマダリエフの顎を捉えグラつかせる場面も。しかし、相手も闘志を前面に出し尚弥に接近戦を挑む。何度かパンチを当てると、会場も盛り上がりを見せた。そして第6ラウンドでは、アフマダリエフの連打をロープを背負いながら被弾すると、ボディーの連打で反撃。強烈なパンチ音が何度も響くと、IGアリーナに「ナオヤコール」が巻き起こった。

 終盤に入って、完全にペースを支配した尚弥。第9ラウンドにはロープ際から左アッパーをヒットさせた。そして迎えた第12ラウンド、割れんばかりの「ナオヤコール」が起きる中、最後まで冷静に攻め続けた尚弥が終了のゴングが鳴ると拳を突き上げた。判定は117-111、118ー110、118ー110。3―0の完勝にリング上で「みなさん、ありがとうございました!アウトボクシングもいけるでしょ!誰が衰えたって?」とジョークを交えファンに語り掛けた。

 元統一王者との対戦に備え、7月下旬から約1カ月、元統一王者マーロン・タパレス(33=フィリピン)とのスパーを実施。23年4月、アフマダリエフに唯一の黒星をつけたくせ者を“仮想アフマダリエフ”に見立て、警戒する「フィジカル面とパワー」を対策した。

 また8月にはプロ入り後初めて帝拳ジムへ出稽古し、同ジム所属の日本バンタム級王者・増田陸(27)らと手合わせ。5月の米ラスベガス戦ではカルデナスからプロ2度目のダウンを喫した。“圧勝して盛り上げたい”思いが空回りし、父・真吾トレーナーは「普段だったら間違いなくない被弾。それを避けるためのコントロールをしたかった」と他ジムでも普段通りの動きをするための“メンタルトレ”に着手していた。

 来年5月の東京ドーム決戦が内定する、中谷潤人(27=M・T)戦がリングサイドで観戦する中での勝利。12月にサウジアラビアでのWBC同級1位のアラン・ピカソ(24=メキシコ)戦を終えれば、いよいよ日本人対決が実現する。「着々とその日に向けて進んできている」。健在を示したモンスター。まだまだ進化を続けていく。

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