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2団体王座統一の拳四朗が一夜明け会見 加藤トレーナー「京口に致命的な欠点」発言の真意は…

[ 2022年11月2日 12:08 ]

一夜明け会見で2つのベルトを肩にガッツポーズする寺地拳四朗(撮影・藤山 由理)
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 プロボクシングWBC&WBA世界ライトフライ級王座統一戦(1日、さいたまスーパーアリーナ)に7回TKO勝ちした統一王者・寺地拳四朗(30=BMB)が2日、東京都練馬区の三迫ジムで一夜明け会見を開いた。WBC王座初防衛とともに京口紘人(28=ワタナベ)が持っていたWBAベルト、さらに米専門リングマガジンの認定ベルトも獲得。リング誌ベルトのことは知らなかったそうで「ベルト3つですね」と喜んだ。

 前夜は寝ることができず、約300件届いたという祝福のLINEに返信していたという。「大変な試合だった。京口選手も強くて今はホッとしている」と笑顔を見せた。ジャブが当たり始めた2回頃から勝てると感じたそうで、5回のダウンについては「ミットでもスパーでもやっていたワンツー。タイミングをずらして打つイメージで練習どおり」と説明。そこから「(パンチを)まとめすぎてバテちゃった」と京口の猛反撃を受けたシーンを反省しつつ、7回のフィニッシュは「倒そうという感じではなく、フェイントをかけてワンツーをひたすら狙っていた。指示どおり動けた」と振り返った。

 試合前には加藤健太トレーナーの「京口に致命的な欠点を見つけた」との発言が話題となった。加藤トレーナーは「昔、川嶋勝重さんが徳山(昌守)チャンピオンに挑戦するときに(川嶋の)大橋秀行会長が“致命的な弱点がある”と言って陽動したというのがあった。自分なりに統一戦を楽しんで駆け引きをした部分もあって、気づく人だけに気づくように言いました。なので弱点とかないです。あとで聞かれた大橋会長が“8度防衛の名チャンピオン(徳山)に弱点なんかないです”と。それと同じです」とブラフであったことを認め、報道陣の笑いを誘った。

 拳四朗は試合後、岩田翔吉(26=帝拳)に判定勝ちして2度目の防衛に成功したWBO同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)と廊下で遭遇し、「Next Year、Three Belt」などと3団体王座統一戦を約束して一緒に写真を撮ったと明かした。「それが実現したらうれしい」と希望し、「トントンといけるなら…。いかなければフライ級転向?ゼロではないすかね。海外?呼んでいただけるならぜひやりたいですね」と話した。年末は海外か温泉で過ごしたいとし、勝てばスポンサーからプレゼントされる車については「レクサスを探してもらっています」とうれしそうだった。

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