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浜田剛史氏 京口は初回に先手を取って自分の流れをつくることができた

[ 2022年6月12日 05:30 ]

WBA世界ライトフライ級王座統一戦12回戦   〇スーパー王者・京口紘人 TKO 8回24秒 正規王者エステバン・ベルムデス● ( 2022年6月10日    メキシコ・グアダラハラ )

ベルムデス(左)に右フックをかぶせる京口(撮影・田中哲也通信員)
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 【浜田剛史の目】京口は初回、実に良いスタートを切った。ベルムデスは前傾姿勢から振り回してくるタイプだが、先手を取り、相手がやりたい形にさせなかった。ストレートが良く、左右のアッパー、特に左のダブルが有効だった。

 2回には相手が距離を詰めてきたが、真ん中を打ち抜き、さらに下から突き上げ、しっかり止めた。その流れから3回以降は打ち合う展開となったが、敵地での戦いということもあり、「絶対に打ち負けない」という意識が強かったのだろう。1発打たれたら、2発、3発と打ち返す気持ちが見て取れた。

 6回にバッティングで減点された。京口からぶつけたという感じではなかったが、バッティングされないことも技術の一つ。また、7回に後頭部を打って減点された場面は、相手が完全に下を向いた状態だったので、もっと冷静に対処できたはず。少し一生懸命になり過ぎた。全体としてはメキシコのファンにも評価される内容だったし、敵地で打ち勝ったことは大きな自信になったはずだ。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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2022年6月12日のニュース