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3団体統一の尚弥「今は練習がしたい」に報道陣ビックリ 視聴数は歴代トップをマーク 一夜明け会見

[ 2022年6月8日 07:37 ]

<井上尚弥一夜明け会見>3本のベルトを手にガッツポーズの井上(撮影・島崎忠彦)
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 日本人初のボクシング世界3団体統一王者、WBAスーパー&WBC&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)が前WBC王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との統一戦から一夜開けた8日、横浜市内のジムで会見を開いた。2年7カ月ぶりの再戦となったドネアに2回TKO勝ちした一戦をライブ配信したアマゾンプライム・ビデオは、当日の視聴数が初日配信歴代トップをマークしたと発表。井上自身も「100点をつけられる内容。今回は自分でもベストバウトと言える試合だった」と満足感を示した。陣営によると試合前に軽度の故障があり、調子は良くなかったとされるが、それを問われると「何かありましたっけ?僕は何も言ってないですよ」と華麗にスルー。「今がピークか?」との質問には「まだ強くなります」と言い切った。

 傷一つない顔で会見した井上は、今一番したいことを問われると「練習がしたいですね」と答えて報道陣を驚かせた。「昨日の試合の疲労もないし、イメージも高いし、4団体統一へモチベーションも高いし、この感覚のまま取りあえず練習に入りたい」と説明した。今後は4団体統一戦が最優先で、WBO王者ポール・バトラー(33=英国)との統一戦を「年内に実現させたい」と大橋ジムの大橋秀行会長。井上も「このバンタム級で本当のNo・1を目指したい。ここまで来たら4つのベルトを取って、自分の価値を上げてスーパーバンタム級に上げたい」と語った。敵地開催の場合、日本人は英国での英国人相手の世界戦で過去6戦全敗だが「ジンクス破り?面白いですね」と自信を示した。

 5階級制覇の英雄ドネアを過去最短記録の2回で倒した内容に、全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で井上を3位としている米リング・マガジンのダグ・フィッシャー編集長は「井上をPFPで上げるべきか?」とツイート。PFPは選考委員の投票で決められ、同誌のトム・グレイ氏は「私は(次の)投票で1位に入れる」と明らかにした。井上は「光栄なことと思う。1位になれるように結果を出していきたい」と話した。

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2022年6月8日のニュース