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パンチデータが物語る尚弥の猛攻 トータル的中率49%、パワーパンチは67・2%

[ 2022年6月8日 06:05 ]

WBA・WBC・IBF世界バンタム級王座統一戦12回戦   ○WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥 TKO2回1分24秒 WBC王者ノニト・ドネア● ( 2022年6月7日    さいたまスーパーアリーナ )

<世界バンタム級王座統一戦 井上尚弥・ノニト・ドネア>3団体統一に成功した井上(左)(撮影・長久保 豊)
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 井上尚弥(29=大橋)がノニト・ドネア(39=フィリピン)に2回TKO勝ちし、WBA、WBC、IBFの世界バンタム級3団体王座統一を果たした7日の統一戦(さいたまスーパーアリーナ)で、井上のトータルのパンチ的中率が驚異的な49・4%に達していたことが分かった。パンチ数集計サイトの「Compu Box」が公表した。

 同社による井上、ドネア両選手のパンチスタッツは以下のとおり。

 井上=パンチ数85、ヒット数42(的中率49・4%)
 ドネア=パンチ数71、ヒット数16(的中率22・5%)

 パンチをジャブとパワーパンチに分けたスタッツは以下のとおり。

 井上=ジャブ数30、ヒット数5(的中率16・7%)、パワーパンチ数55、ヒット数37(的中率67・2%)
 ドネア=ジャブ数29、ヒット数0(的中率0%)、パワーパンチ数42、ヒット数16(的中率38・1%)

 井上が判定勝ちした19年11月の対戦のスタッツは以下のとおり。

 井上=パンチ数628、ヒット数227(的中率36・1%)、ジャブ数336、ヒット数111(的中率33%)、パワーパンチ数292、ヒット数116(的中率39・7%)
 ドネア=パンチ数605、ヒット数141(的中率23・3%)、ジャブ数329、ヒット数42(的中率12・8%)、パワーパンチ数276、ヒット数99(的中率35・9%)

 井上はトータル、ジャブ、パワーパンチの3部門とも的中率が30%台だった初戦に比べ、再戦では放ったパワーパンチのうち3分の2が当たっていることが、トータルで50%近い的中率につながった。1回の途中までドネアとの距離が遠く、手数も少なかったことからジャブの数値は初戦よりも落ちているが、1回終盤にダウンを奪って以降、2回も一気にたたみ掛けたことがパワーパンチの数値が増大した要因と言える。

 ドネアは初戦も12・8%だったジャブの的中率が、再戦では何と0%。井上と打ち合ったことでパワーパンチの的中率は38・1%と初戦よりも高かった。

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2022年6月8日のニュース