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松永宏信が日本スーパーウエルター級王座を返上 世界を目指し「海外で道を探したい」

[ 2021年11月26日 22:25 ]

試合後のリングで日本スーパーウエルター級王座の返上を表明した松永宏信
Photo By スポニチ

 プロボクシング日本スーパーウエルター級王者・松永宏信(34=横浜光)が26日、王座を返上することを発表した。

 この日、元日本ウエルター級王者・矢田良太(32=グリーンツダ)と70.4キロ契約8回戦で対戦し、圧巻の6回TKO勝ち。“浪速のターミネーター”を粉砕すると、試合後のリング上で「現日本王者としてノンタイトルでしたけど、タイトルマッチのつもりで戦った。最後は不格好になってしまったけど、現王者のプライドでぶつかっていきました」と胸を張り、「このノンタイトル戦をもって日本チャンピオンを返上させていただこうと思っています」と明かした。

 松永は野球少年で札幌藻岩高2年秋の北海道大会決勝で現楽天の田中将大が所属していた駒大苫小牧高と対戦した経験を持つ。日体大卒業後にボクシングを始め、2012年7月20日にプロデビュー。16年10月にWBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王座を獲得。その後、怪我のために返上したが、19年5月に日本同級王座を獲得し、3度防衛中だった。

 8月に逆輸入ボクサーの坂井祥紀(横浜光)とともにメキシコ遠征を敢行。日本という枠を越えて飛躍するために、指名試合などの制約がある王座を返上することを決意。今後については「メキシコなど海外で道を探したい」と話した。
 一方、矢田はこの試合限りでの引退を発表。「松永選手は今まで対戦した中で本当に一番強かった。最後に一番強い選手とやれてボクシング人生に悔いはない」とあいさつ。関係者やファンへの感謝し、最後は「ボクシング、サイコー!」と締めくくった。

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2021年11月26日のニュース