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村田、次戦“統一戦”浮上 帝拳・本田会長「カネロかゴロフキン、どちらかに絞る」

[ 2019年12月25日 05:30 ]

WBA世界ミドル級王座初防衛から一夜

クリスマスツリーの前でファイティングポーズの村田(撮影・島崎 忠彦)
Photo By スポニチ

 WBA世界ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が、初防衛から一夜明けた24日、都内のホテルで会見した。スティーブン・バトラー(24=カナダ)に5回TKO勝ちした村田は、左目上の傷を隠すサングラス姿で登場。最短なら来年5月にもWBAスーパー王者を保持する4階級制覇王者サウル・“カネロ”・アルバレス(29=メキシコ)との統一戦が実現する可能性が浮上し、夢のビッグマッチに思いを寄せた。

 会見の冒頭。村田はまず、サングラス姿であることを謝罪した。「大変、失礼なのは分かっていますが、少し目に腫れがあるので、ご容赦ください」。その顔には痛々しい傷が残っていたが、王座を守った充実感もにじみ出ていた。

 「勝たなきゃいけない相手でしたし、プレッシャーを感じながら試合をして、その上で結果を残せたのでホッとしています」
 KO率80%を誇る24歳の若き挑戦者を圧倒し、その存在感を世界へアピール。すでに周辺はミドル級戦線のトップに君臨するカネロや元3団体統一王者で現IBF王者ゴロフキン(カザフスタン)とのビッグマッチ実現へと動きだした。

 前日の試合後、米トップランク社のボブ・アラムCEOが2大スターの名を挙げ、村田との対戦を東京ドームで開催するプランを披露。この日、帝拳ジムの本田明彦会長も改めて「カネロかゴロフキン、どちらかに絞る」と明かした。

 ゴロフキンは来年2月、カネロは同5月に次戦を予定している。今年11月にWBO世界ライトヘビー級王座を獲得(その後返上)したカネロが次戦でミドル級まで落とし、村田を“指名”すれば、5月に夢の対決が実現する可能性はある。ゴロフキンも村田に興味を示しており、夏以降ならば対戦は可能だ。東京五輪前のため、会場確保の問題なども残るが、本田会長は「期限は決めない。待つよ」と明言。2人との対戦を最優先させる方針を打ち出した。

 村田自身は次戦について「全て任せます。次も僕にとって最善の試合を組んでくれると思う」と全幅の信頼を寄せ、「皆さんが盛り上がるような試合ができれば一番いい。皆さんが求めるものに対し、僕がどう貢献できるかだと思うので、そういった試合がしたい」と希望した。

 《トリプル世界戦、視聴率は同時間帯トップ》フジテレビが23日夜に放送したトリプル世界戦の平均視聴率は第1部(午後7時~8時12分)が8.6%、第2部(午後8時12分~9時)が12.2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だった。
 村田の試合を生中継した第2部は各局が特番を組む中で同時間帯トップ。瞬間最高は午後8時43分の15.5%で村田が猛攻を仕掛けた第4ラウンド中だった。関西地区でも平均13.4%、瞬間最高16.8%を記録した。

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2019年12月25日のニュース