世界王者13人輩出…協栄ジムが活動停止 オーナーとトラブル 金平会長「不当解雇だ」

[ 2019年12月8日 05:30 ]

18年10月、ポーズをとる(左から)亀田興、亀田和、金平会長
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 国内最多13人の世界王者を輩出した協栄ボクシングジムの金平桂一郎会長(54)が7日、同ジムのプロ活動を休止する意向を明らかにした。9日にジム会長らで組織する東日本ボクシング協会に休会届を提出する。関係者によると金平会長と実質的オーナーとの金銭面を含めた確執が理由だという。同会長は「運営会社と私のトラブル。(先月)26日に解雇通告された。不当解雇なので弁護士を立て話し合いをしている」と説明。「私の不徳の致すところ。責任を感じている」と話した。

 協栄ジムは1959年設立。世界フライ級王者・海老原博幸をはじめ、日本人で初めて海外で世界王座奪取に成功したWBAフェザー級王者・西城正三、WBAライトフライ級で日本歴代最多の13度防衛を誇る具志堅用高、元3階級制覇王者・亀田興毅ら13人世界王者を輩出した。金平会長は99年に死去した父・正紀氏からジムを引き継いだ。

 現在は13人のプロ選手が在籍し、22日に行われる全日本新人王決勝戦に亀田京之介(21)と竹原毅(24)の2人が出場する予定。ジム関係者によると、会長から選手に休会は伝えられておらず、「自分は昨日電話で知らされて冗談だと思った。選手がかわいそう」と困惑した。

 ジムはこの日も通常営業しており公式サイトには「一部のメディアにおいて、当ジムが活動休止を予定している旨の報道がありましたが、当ジムが発表したものではなく、活動休止を予定している事実もございません」の文書が掲載された。休会届提出後もジム営業は続けられるものの、プロ活動は制約されるため、選手たちは移籍など早急な対応が求められることになる。

 ▽協栄ジム 1959年(昭34)4月に金平ボクシングジムとして東京都杉並区に設立。1991年に新宿区大久保に自社ビルを建てたが、その後売却。12年5月に現在地に移転した。13人の世界王者を輩出する一方で、1982年に「週刊文春」が、先代の金平正紀会長が具志堅や渡嘉敷の防衛戦の相手に、薬物を混入したオレンジジュースを飲ませたとする記事を掲載して騒動になった「毒入りオレンジ事件」でも有名。

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