田中「面白い試合になる」　フエンテス計量オーバーを連発

ＷＢＯ世界ライトフライ級王座決定戦   同級１位モイセス・フエンテス≪１２回戦≫同級２位・田中恒成 （ 2016年12月31日    岐阜メモリアルセンター・で愛ドーム ）

計量を一発でパスする田中
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　調印式と前日計量が名古屋市内で行われ、田中の相手陣営がドタバタ劇を繰り広げた。まずは調印式でグローブの承認を行う際に突然、フエンテスのトレーナーが「日本が用意したグローブでやるとは聞いてない」と自前のものを使うことを主張。もちろん認められず「彼はプロだからなんでも大丈夫だ。なんならキッチングローブでもいいぞ！」などと吐き捨ててあっさり引き下がった。

　続く計量でもフエンテスはオーバーを連発。最初はトランクス姿、次は全裸、３度目はトイレでつばを吐いて減量を図ったが、それでも５０グラム届かず「気候が合わなかった」とぼやいた。最後は美容室でサイドの髪を刈り込み、計量開始から１時間でようやくパスした。

　一方の田中は４８・８キロで一発パス。「相手は実績があって強いし、面白い試合になる。勝ってレベルアップを図りたい」と井上尚弥に並ぶ国内最速タイの８戦目での２階級制覇へ冷静だった。