【能見篤史氏 視点】本来の投球を取り戻した阪神・才木浩人 データ少ない変化球の決め球も効果的

[ 2026年5月4日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神3―0巨人 ( 2026年5月3日    甲子園 )

<神・巨(8)>初回、キャベッジにフォークを投げる才木
Photo By スポニチ

 阪神・才木が、本来のピッチングを取り戻した。2度続いた6失点降板から自分なりの修正もしたことだろう。今季初めて捕手・梅野に代えたのも、ベンチの狙い通りだと思う。

 相手打線の1巡目は真っすぐとフォーク中心。そして2巡目からスライダーを織り交ぜた組み立ても、効果的だった。2回無死一、二塁では、粘る佐々木に対して最後はカーブで空振り三振を奪うなど、左打者への決め球としては、これまでデータでは少なかった変化球もハマっていた。

 今シーズンは、ここまでずっと真っすぐに力もあるし、切れもある。ただ、悪い時は体のバランスを崩して力みが生じ、ボールが左右にバラついていた。腕が縦振りのフォームである才木には珍しい傾向なのだが、左足を上げて、そこから踏み込んで、体重移動をして、ボールをリリースするまでのタイミングがズレていた。しかしこの日のように、すべてがスムーズに流れれば、シュート回転も減り、おのずと指にかかってスピンの効いた質のいい真っすぐで押し込める。

 降雨コールドで7回までだったとはいえ、一人で最後まで投げ抜き、しかもゼロで抑えられたことは大きい。この日の白星は立ち直るきっかけになるし、才木にとってもチームにとっても、単なる1勝以上の価値がある。(本紙評論家)

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年5月4日のニュース