阪神・佐藤輝明 あくなき探究心で追求する打撃の神髄 森下「逆に聞かれること多い」若虎に“逆質問”も

[ 2026年5月4日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神3―0巨人 ( 2026年5月3日    甲子園 )

<神・巨(8)>4回、右翼線に適時三塁打を放つ佐藤輝(撮影・岸 良祐)
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 軽く振り抜いたように見えた。だが、そのバットから生み出された打球は軽々と右中間を真っ二つにした。ゲームを動かしたのは、やはり阪神の4番・佐藤輝のバットだった。

 「チャンスのあるボールを、一球で打てたことが良かった」

 0―0の4回1死一塁。巨人先発・井上の外角高めに浮いたカットボールを、確実に捉えた。右中間への決勝三塁打。ベンチからのセレブレーションに両手を上げて応えた。

 これで打率は驚異の・407まで上昇。両リーグトップを独走中で、チーム30試合終了時(規定打席到達)の「打率4割超え」は、球団では1950年藤村富美男以来76年ぶりとなった。それでも慢心はない。「そんなに気にせず。日々の準備をしっかりして、一打席一打席、集中していくだけ」。今季5度目の決勝打も、森下と並んでリーグトップタイに躍り出た。

 球団日本人選手初の3冠王へも快走中だ。30試合終了時の主要3部門成績で打率は昨季を1割以上も上回り、28打点も打点王を獲得した昨季と全く同ペース。8本塁打こそ同時期の10本塁打に劣るが、それでもシーズン143試合換算38本塁打ペースで走る。  90年を超える猛虎史に名を刻む偉業へ、一直線だ。

 昨季打撃2冠に輝いた主砲は、チームメートから打撃技術について質問されることも多い。その際、答えるだけで終わらないのが、“輝流”。打撃談議を交わすことの多い森下は「逆に聞かれることがすごく多い」と証言する。高寺、嶋村といった若虎も“逆質問”を受けたことがあるという。あくなき探究心で打撃の神髄を追求。日々のアップデートが結果へとつながる。

 「また3つ、いいゲームをして帰ってきたいなと思います」

 ヒーローインタビューでは、頼もしく言い放った。今季3試合で打率・600、2本塁打をマークしているバンテリンドームで、さらに数字を上向かせる。 (松本 航亮)

 ○…佐藤輝(神)はここまで30試合に出場し、リーグトップの打率.407をマーク。2リーグ制以降、阪神でチーム30試合時点の打率4割超えは50年に打率.418(110打数46安打)だった藤村富美男以来76年ぶり。
 ○…2リーグ制以降、阪神で打率4割を最も長期間維持した打者は、前述50年藤村の73試合で、86年バースの69試合と続く(いずれも自身の出場数)。上記2人は、ともに同シーズンの首位打者を獲得した。佐藤輝はどこまでキープするか。

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