【高校野球】武庫荘総合に「大谷ルール」の逸材 2年生・片山翔貴が豪快弾含む3安打&4回無失点

[ 2026年4月19日 17:27 ]

高校野球春季兵庫県大会2回戦   武庫荘総合4―5東洋大姫路 ( 2026年4月19日    ウインク姫路 )

武庫荘総合・片山翔貴
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 公立の実力校・武庫荘総合に、投打二刀流の逸材がいた。背番号10の片山翔貴(2年)だ。今春選抜に出場した東洋大姫路との一戦に、「4番・DH兼先発投手」の「大谷ルール」で出場。投打に、強烈なインパクトを残した。

 「(手応えは)完璧でした。相手は甲子園に出ていて、こちらは挑む側なので、攻めて攻めて、攻めまくるという気持ちで、どんどん初球から打っていこうと思っていました」

 2―3と1点ビハインドの8回だ。快音を残した打球は一直線にスタンドを目指した。先頭で打席を迎え、両翼100メートルのウインク姫路球場の右翼ポール際に、試合を振り出しに戻す豪快なソロ本塁打を突き刺した。公式戦初で、高校通算11号のアーチとなった。

 今春選抜で甲子園のマウンドにも立った相手先発・大野泰聖(3年)を打ち砕いた。4回先頭では左前打を放ち、2死満塁から押し出し死球で先制のホームを踏んだ。さらに5回1死一塁でも右越え二塁打で1死二、三塁へ好機を拡大し、2点目につなげていた。非凡な打撃センスで、三たび得点源となった。

 「ピッチャーとしても、どんどんインコースを攻めていこうと思っていました」

 先発左腕投手としても、東洋大姫路の強力打線相手に4回4安打無失点と好投。初回に2死一、二塁、3回にも1死一、三塁のピンチを背負ったものの、要所を締めた。最速130キロと球速こそ発展途上ながら、切れ味鋭い球質を武器に、強気の投球で試合をつくった。

 1メートル79、88キロと体格に恵まれた片山。中学3年時には強豪私学5校から声がかかったものの、武庫荘総合への進学を選んだ。すでにデッドリフトは重量160キロを10回上げることができ、昨年10月に計測したスイングスピードも142キロをマークした。まだ2年生の4月。3年夏までに残された時間は、十分にある。そして、伸びしろも計り知れない。将来的なプロ入りを見据える逸材だ。

 ただ、チームは延長10回タイブレークの激闘を演じた末、強豪の前に屈した。竹田卓弥監督は「選手が頑張ってくれて、ああいうゲームになって。力を出せた部分もありましたし、まだまだ足りない部分もあったので、夏に向けて、また頑張らないといけない」と振り返った上で、片山について「バッティングはウチで一番。投げる気持ちも一番持っている選手。面白いと思います。まだ2年生なので」と、さらなる成長に期待を寄せた。

 広島ドラフト2位ルーキー・斉藤汰直を生んだ武庫荘総合に、また一人、夢のある選手が現れた。(惟任 貴信)

 ◇片山 翔貴(かたやま・しょうき)2009年(平21)11月12日、兵庫県神戸市出身。小学1年から野球を始め、北神戸中では三田リトルシニアに所属。3年春に全国大会出場。武庫荘総合では1年春から背番号「20」でベンチ入り。高校通算11本塁打。最速130キロ。50メートル走7秒0、遠投90メートル。1メートル79、88キロ。左投げ左打ち。

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