巨人・竹丸の口癖は「普通です」 普通でない一面が大記録の一因でもあった

[ 2026年4月4日 08:00 ]

巨人・竹丸
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 巨人のドラフト1位左腕・竹丸和幸投手が球団史に歴史を刻んだ。3月27日の阪神戦で球団では64年ぶりに新人投手による開幕投手を務めた。結果は知っての通り、6回3安打1失点の好投で球団新人では初の開幕白星をつかんだ。表情一つ変えず淡々と投げる姿からは考えられないほど、初めて立ったお立ち台で「めっちゃうれしいです。最高です」と絶叫した。

 「いや、特にないですね。僕、普通ですから」

 竹丸の口癖だ。素っ気ない訳ではない。必死に答えを考えてくれた結果、野球のことに関する質問はこの返答が多い。野球を始めた小学生から高校までは控え投手。特別な練習をしていたわけでもなければ、大きな挫折や大きなケガの経験もない。だから「特にないですね」と返答が返ってくるが、決まってこう付け足してくれる。「これだと原稿書けないですよね。すみません。僕、普通の人間で」。こちらを思って必死に何かを絞り出そうとしてくれる姿だけで、いつも感謝の気持ちで取材を終えることが多い。

 竹丸の言う「普通」とは。気になって聞いていくとさまざまなことが見えてきた。小学生の頃は誰でもやる壁当てが日課で、少年時代は誰もが読んだプロ野球名鑑も熟読。試合で負ければ泣いたことだってある。

 ただ、唯一と言っていい「普通」でなかった面がプロに向いていたのかも知れない。いきなりの大舞台でもほとんど緊張しない。開幕戦のマウンドに立った時も緊張するどころか「阪神の応援は凄いなって。ただ、ここから(プロ生活が)始まるんだなっていう気持ちでした」と周りを見る冷静さもあった。どんな時も自分を見失わない。これこそ竹丸の最大の強みであり「試合をつくれることが自分の強みです」と語った言葉にも説得力があった。(記者コラム・村井 樹)

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