日本ハム・細野 通算9戦目でノーノー!球団日本人・西崎以来31年ぶり 新庄監督に今季初白星贈る

[ 2026年4月1日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム9―0ロッテ ( 2026年3月31日    エスコンF )

<日・ロ>ノーヒットノーランを達成し田宮(左)と喜び合う細野(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの細野晴希投手(24)が31日、本拠地開幕となったロッテ戦でノーヒットノーランの快投を演じ、チームの連敗を3で止めて今季初勝利に導いた。打者29人に128球を投げ、12三振2四死球。24年の広島・大瀬良以来で史上91人目、通算103度目。球団では22年のポンセ以来、球団日本投手では95年の西崎幸広以来の快挙を成し遂げた。23年に開場したエスコンフィールドでは初の達成者となった。

 偉業を期待する歓声と拍手が、一球ごとに増していく。その熱がマウンドの細野にも伝わっていた。「7回くらいまで(無安打は)忘れていましたが、最後は意識していました」。9回2死一塁、最後は藤原を150キロ直球で見逃し三振。仲間にもみくちゃにされ、大記録を実感していた。

 「とりあえず、前に飛ばさないでくれ!と思いながら投げていました」

 開幕3連敗で迎えた大事な本拠開幕戦。朝5時に目覚めると、「吐き気が止まらなくて」と振り返るほどの緊張の中でマウンドに上がった。初回先頭の高部をいきなり四球で歩かせるも、続く藤原を遊ゴロ併殺打に打ち取り「気持ち的に楽になりました」。この日最速153キロの直球を軸に12奪三振。以降許した走者は4回1死の藤原への死球と、9回2死から代打・山口の一塁失策のみと寄せ付けず。通算9試合目でのプロ初完投、初完封が大記録となった。

 東洋大で最速158キロを計測。「アマ最速左腕」の看板を引っ提げ、ドラフト1位で入団も故障に苦しんだ。1年目に左肩を痛め、2年目の昨季もプロ初勝利したが3勝止まり。7月を最後に登板がなく、助けを求めたのが4学年上のエース伊藤だった。今年1月に本拠地での自主トレに志願し参加。技術面ではなく、伊藤が故障しない理由を探った。

 伊藤と自主トレを共にし、行動を観察している中で見つけたのが「僕より3倍以上、キャッチボール前に肩の障害予防をやっていたんです」と振り返る。ケアへの意識を知った以上に「理由が見つかって良かった。正直、体の強さが生まれつきだったら挫折していたと思う」。合同自主トレが転機となり、今春は故障ゼロで初の開幕ローテーションの座をつかんだ。

 今春からリリースの位置をわずかに下げた投球フォームも身につけ、新庄監督も「重い空気を変えてくれましたね」と絶賛した。チームの連敗を3で止めた左腕は言う。「出来過ぎなので、次も欲張らないで頑張りたいと思います」。悲願のリーグ優勝には欠かせない、新たなスター候補が誕生した。(清藤 駿太)

 ◇細野 晴希(ほその・はるき)2002年(平14)2月26日生まれ、東京都出身の24歳。東亜学園では甲子園出場なし。東洋大では1年秋から東都リーグ戦に登板。4年時に大学日本代表に選出され、高校日本代表との壮行試合で158キロをマーク。23年ドラフト1位で日本ハム入団。プロ通算はこれで9試合で4勝1敗、防御率1.67。1メートル80、88キロ。左投げ左打ち。

 【細野に聞く】

 ――本拠開幕戦でノーヒットノーラン。
 「全く意識していなかったので、おまけみたいなものなんですけど、ちゃんとゼロで抑えられたのは、凄く自信になりました」

 ――チームが開幕3連敗で迎えた登板。
 「もちろん大事な一戦で緊張感もあったけど、意外とプレッシャーを感じずに投げられた」

 ――9回2死から失策で走者が出た。
 「これも試練かなと。惜しかった、で終わるのかなと思ったが欲張らず投げていた」

 ――今季からリリース位置を下げた。
 「メカニクスっていうよりかは、メンタル面で気持ちが楽になったというのが大きかったのかなと思います」

 ――今後へ向けて。
 「まだたくさん先発投手はいるが、“細野も負けない”というところを、少しでも見せることができればいいなと思っています」

 【直撃コール 細野の東洋大時代の恩師・杉本泰彦前監督 徳島県内の自宅で】

 ――細野が大記録。
 「凄い。チームは開幕3連敗でホームに帰ってきて。重圧はあったと思うけどはね返すだけ成長していた」

 ――どんな性格?
 「つかみどころのない投手ですね。凄く素直で可愛いけど、天然な部分はある」

 ――具体的には?
 「3年春の東都リーグ1、2部入れ替え戦。2部で優勝して中大との初戦は細野が6回1/3を2失点。第3戦も7回零封で“最後まで行くか?”と聞いたら“もう無理です”って。聞いた僕がバカでした。でも4年春の駒大との入れ替え戦は勝って1部昇格に貢献してくれた」

 ――連絡は?
 「去年、武田久(投手コーチ)と電話で話していたら“今、細野がいます。代わります”となって。細野に“髪切れよ”と言ったら“ハイ”とね。これから、武田久に何が良かったか聞いて、本人を褒めておきます」

 ――現在指導する母校の海部高も春季徳島県大会で4強進出。
 「刺激になります。夏も頑張ります」

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