広島4年ぶりの開幕連勝 ファビアンが決勝打「絶対に打ってやろうと」オープン戦不調も「準備のため」

[ 2026年3月29日 05:05 ]

セ・リーグ   広島2―1中日 ( 2026年3月28日    マツダスタジアム )

<広・中(2)> 8回、ファビアンは勝ち越しの左前適時打を放つ (撮影・平嶋 理子)
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 広島のサンドロ・ファビアン外野手(28)が28日、中日戦(マツダ)の8回に決勝の左前適時打を放った。今春のオープン戦は打率・154と低迷。状態が心配された中、前日27日の開幕戦から2試合連続でマルチ安打を記録。チームは2連勝で22年以来、4年ぶりの開幕カード勝ち越しを決めた。

 執念がバットに乗り移った。同点に追い付かれた直後の8回2死一、三塁だ。2番手・牧野の真ん中低め143キロに詰まりながらも決勝の左前適時打。勝負強い打撃で、大歓声を一身に浴びた。

 「本当に大事な場面だった。凄いチャンスで、あそこは絶対に打ってやろうと思って打席に入った。点が入って良かった」

 初見の新人左腕へのアプローチとして「球筋を見ながら、内角寄りのストライクゾーンは(振らずに)我慢しようと思っていた」という。コースで狙いを定めて打席に入り、ファーストストライクを仕留めた。ミスをバットで取り返した。左翼の守備では8回2死二塁で田中の左前打に猛チャージを仕掛けたが、打球を取り損ねる拙守。「最後はグラブに入らなかった。打つ時は切り替えていった」。終盤で同点に追い付かれ、悔しさをにじませたが、打撃で役割を果たした。

 0―0の7回1死一塁では、右前打で先制点をお膳立てした。オープン戦では出場13試合で打率・154、1本塁打、3打点と低迷。状態が心配された中で開幕を迎えたが、前夜に続く2試合連続のマルチ安打だ。同・444と完全復調で周囲の不安を払拭した。

 「オープン戦の期間は準備のためにある。開幕してからは、メンタルも絶対に切り替えないといけない。シーズンで打つことが一番大事なこと。毎打席、毎試合集中してプレーしている」
 今春の第6回WBCでは母国・ドミニカ共和国の戦いに熱視線を送った。練習の合間もこまめに戦況をチェック。レイズで昨季45本塁打をマークしたカミネロ、パイレーツで活躍するクルーズとは母国のウインター・リーグでともにプレーした経験があり、親交が深いという。来日2年目のシーズンを前に“同志”から力をもらっていた。

 ファビアンの活躍で、チームは22年以来、4年ぶりに開幕から2連勝を飾った。幸先のいいスタートを切ったが、戦いは始まったばかり。「これからも自分の仕事を果たしていきたい」と助っ人は気持ちを引き締めた。 (長谷川 凡記)

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