センバツ“新時代”幕開け 各校独自色出た初導入DH 初日は全6校とも採用

[ 2026年3月20日 05:00 ]

<帝京・沖縄尚学>両軍が指名打者を採用したことを表示するスコアボード(撮影・北條 貴史)
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 今春から高校野球では指名打者(DH)制が導入され、甲子園大会で初めてオーダーに「DH」が並んだ。開幕日に登場した6校全てがDH制を採用し、八戸学院光星(青森)はエースで4番を兼ねる北口晃大(あきひろ=3年)が、先発投手が指名打者として出場する「大谷ルール」で初出場。初日から各校それぞれの「色」が出た。

 開幕戦で沖縄尚学を破った帝京は、DHを攻めの姿勢を貫く象徴にした。相手は世代No.1左腕の末吉。金田監督は「普通の打順を組んでいたら勝機はない。オーダーから攻めたい」と思案。昨秋にチーム最多4本塁打を放った安藤を「1番・DH」で起用した。

 安藤は昨秋に主戦投手&一塁で出場したが、選抜前に右肘のコンディション不良を抱えた。今大会の登板は厳しい状況だが、DHで憧れの甲子園の土を踏んだ。3月の練習試合はDHで出場を続け、この日の試合前のキャッチボールは一人で素振りの時間に費やし、シートノックはヘルメットを着用して補助役に。打撃に全集中した試合は無安打も、8回先頭では遊失で一塁に残り、一挙4得点の逆転劇を呼んだ。

 第2試合を制した中京大中京は7番の川石大空(2年)がDH選手初安打を記録。昨秋は出場1試合だったが新ルール導入の後押しを受け聖地で花開いた。

 第3試合は八戸学院光星の北口が「4番・DH」で先発登板する「大谷ルール」で出場し10回完投勝利。同ルールで出場した先発投手は再登板できないリスクがある。ただ、仲井宗基監督は「基本は完投させることが(頭に)あった。再登板させるリスクは負いたくない」。練習試合では他のポジションを経て再登板した際のパフォーマンスが低かったという。北口の特性を理解した上での「大谷ルール」起用だった。一方、先発の徳丸凜空(3年)を投手に専念させた崇徳は相手打者の相性を考慮して10回にDHを解除。徳丸は右翼を守った後に再登板した。

 たった1日でもさまざまなDHへの考え方があった。チームに合う使い方は何がベストなのか。投手の体力を削る暑さというファクターが加わる夏は、さらにDHの重要度は増すだろう。(柳内 遼平)

 ▽指名打者(DH) 「Designated Hitter」の略で、大リーグのア・リーグが73年に初めて採用。日本のプロ野球では75年からパ・リーグが採用し、セ・リーグでも来年から採用される。大学野球では今春から東京六大学野球、関西学生野球でも導入される。指名打者が投手に代わって打撃を行うDH制は試合開始前に使用の有無を決め、先発投手に対し少なくとも1度は打撃を完了する。試合途中からDH制を使うことはできない。先発投手が指名打者として出場する「大谷ルール」では降板後、再登板することはできない。

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