【センバツ】帝京 15年ぶり甲子園1勝!蔦原「命を懸けた…」末吉撃ち逆転V打

[ 2026年3月20日 05:00 ]

第98回選抜高校野球大会第1日・1回戦   帝京4―3沖縄尚学 ( 2026年3月19日    甲子園 )

<帝京・沖縄尚学>8回、帝京・蔦原は左中間に逆転の2点適時二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 開幕し、1回戦3試合が行われた。帝京(東京)は開幕戦で昨夏優勝の沖縄尚学に4―3で逆転勝ち。「5番・一塁」で出場した蔦原悠太内野手(3年)が8回に逆転2点二塁打を放ち、甲子園では11年夏以来15年ぶりの勝利を挙げた。

 「命を懸けた…」。蔦原の帝京魂が、逆転劇につながった。

 「絶対チャンスで来ると思った。ここで決めないと次はない。逆転して“勝てるぞ”と思いました」

 0―1の8回1死満塁で回ってきた第4打席。プロ注目左腕・末吉良丞(3年)が投じた138キロ直球を、背番号7がフルスイング。打球は低い弾道で中堅フェンスを直撃し、逆転の決勝2点二塁打となった。主役が拳を突き上げる。アルプス席応援団の興奮も、最高潮に達した。

 中盤まで手も足も出なかった。最速147キロを計測した末吉の前に、自慢の強力打線は5回まで1安打6三振、無得点。金田優哉監督は、昨秋は中軸に座った安藤丈二(3年)、目代龍之介(2年)を1、2番に据える「超攻撃的打線」を組んだが、打ちあぐねた。だが蔦原は「球威が落ちてきた」と終盤勝負を見据えていた。

 チームは昨夏甲子園王者との開幕戦が決まると、約10メートルの距離で左投手相手に打撃練習を行い、体感スピード155キロのボールを打ち返す練習に取り組んだ。打撃フォームを崩すためあまり行わない練習法。それでも名門復活を示すため、なりふり構わず末吉対策を敢行した。

 1メートル74、87キロの骨太体形の蔦原は、幼少期にピアノを習い器用な一面を持つ。「久石譲さんの『Summer』ならちょっと弾けます」と自身初の甲子園でも音感あるリズムでタイミングを取り、2安打を放った。

 春夏通算3度優勝の名門が、聖地では11年夏以来15年ぶりの白星。蔦原は「執念、そして最後まで泥くさく。それが帝京魂。8回の攻撃はそうでした」と胸を張った。東京勢の開幕戦勝利は昨年の二松学舎大付に続き2年連続。21年に前田三夫前監督からバトンを受けた金田監督は「このユニホームを着て甲子園に戻ってこられて凄くうれしい」とかみしめた。(大木 穂高)

 ≪9大会連続初戦突破≫帝京が初戦突破。帝京の甲子園勝利は11年夏以来、春は10年以来16年ぶりだ。開幕戦勝利は02年夏以来2度目で春は初めて。また、出場した大会は98年夏から9大会連続の初戦突破となった。

 ◇蔦原 悠太(つたはら・ゆうた)2008年(平20)8月27日生まれ、埼玉県出身の17歳。小2から野球を始め、木崎中では浦和リトルシニアに所属。帝京では1年秋からベンチ入り。昨秋に練習試合で3試合連続本塁打をマークするなど、高校通算15本塁打。好きな言葉は「優れるな、異なれ」。1メートル74、87キロ。右投げ右打ち。

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