ソフトバンク・笹川吉康 “ギータ2世”が圧巻の一発! 侍撃ち2安打1打点で開幕1軍へ猛アピール

[ 2026年2月23日 06:00 ]

壮行試合   ソフトバンク3―13侍ジャパン ( 2026年2月22日    サンマリン宮崎 )

<WBC壮行試合 日本代表・ソフトバンク(1)>2回、曽谷(左)からソロを放つ笹川(撮影・木村 揚輔)
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 侍撃ちから成り上がる!ソフトバンクは22日、WBC日本代表の壮行試合に臨んだ。今春初の対外試合に「9番・中堅」でスタメン出場した笹川吉康外野手(23)が打力で猛アピール。2回に右越えソロを放ち、6回にはバットを折りながらも右前打し、2安打1打点と活躍した。豊臣秀吉、徳川家康が名前の由来である“ギータ2世”が、自身初の開幕1軍メンバー入りへ好発進だ。

 明らかに9番打者の弾道ではない。笹川が放った打球は右翼ポール際の観客席中段に着弾した。豪快なアーチで侍びいきのファンをも驚かせた。

 「周りは“球(WBC公式球)が飛ぶ”とは言ってたけど、いつも飛ばしているつもりなので。1打席目に打てたので、そこは良かったかな」

 3点を追う2回2死で侍ジャパン先発・曽谷(オリックス)が2球目に投じたカットボールを強振。今春のチームの対外試合1号となった。観客は驚嘆していたが、小久保監督は「今日の練習から良かったんですよね」と予兆を感じ取っていた。笹川が師匠と仰ぐ柳田は「凄いっす。とんでもない打球だったんでびっくりしましたよ」と桁違いの飛距離を称賛した。

 6回2死で迎えた第3打席では宮城(オリックス)の外角直球を強引にバットを折りながら右前打。昨季、打率・167と苦戦した左投手からマルチ安打を刻んだバットは920グラムで柳田よりも27グラム重い。「余裕で振れます。昔のプロ野球選手が好きなので」。投手の平均球速が年々上がり、それに対応するためにバットの軽量化が進む中、まさに規格外の選手だ。

 「ギータ2世」と期待される男にも侍の精神が宿っている。黒沢明作品が好きだった父親の影響で映画「七人の侍」を鑑賞。プロ入り後は王貞治球団会長には伝説として語り継がれている日本刀を使った素振りを「どういう意識で振っていたのですか?」と聞いたことがある。答えは「思い切るんだ!」。実家に所蔵されていた模造刀を送ってもらい、選手寮で振ったこともある。

 もっと、もっと打って自身初の開幕1軍を勝ち取る。チームの外野手争いは超ハイレベル。師匠の柳田、WBC日本代表の近藤や周東だけでなく、昨季タイトルホルダーの柳町がいて、ユーティリティー侍の牧原大も外野をこなせる。自分の立ち位置が分かっている笹川は「開幕から1軍で出られるように、もっとアピールしていきたい」と言った。「吉康」という名前の由来は戦国武将の豊臣秀吉と徳川家康。2人の天下人のように成り上がってみせる。 (井上 満夫)

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