東京ガス・野沢秀伍「今季は先発としてチームに貢献したい」東洋大から入社3年目の左腕

[ 2026年2月23日 08:00 ]

東京ガス・野沢秀伍
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 確かな手応えをつかんだ一戦だった。昨年の都市対抗東京都2次予選第2代表決定戦。東京ガスが1点を勝ち越した直後の8回から、野沢秀伍投手(24)が救援した。代わりばな、わずか8球で3者凡退。1回2/3を無安打無失点に封じ、チームは5大会連続の本大会出場を決めた。

 「(最初のイニングを)3人で終われたことは自分にとって良い経験になりました」

 対するHondaは2番からの上位打線。どちらに転んでもおかしくない緊迫した試合展開だったが、ネガティブな感情は一切なかった。「1点差で投げさせてもらえたことが、本当にうれしくて」。先頭打者をスライダーで空振り三振に仕留めると、続く打者は初球のチェンジアップで三ゴロ。最後はテンポ良く相手4番をカウント1―2に追い込み、外角への143キロでニゴロに退けた。

 その一方で、反省すべき点も残った。1点差のまま回をまたいだ9回は先頭打者に四球。何とか2死を奪ったが、三塁に走者を残して清水一真のリリーフを仰いだ。「先頭を出してしまって。あの回は少し、ふわふわしていたというか。投げきれない弱さが出たと思います」。今年こそはベンチではなく、マウンドで歓喜の瞬間を迎えたい。

 小さなテークバックから、内外角にきっちりと投げ分ける制球力が持ち味。腕の出所が見づらく、最速145キロの直球に打者は差し込まれる。先発、リリーフともに適性がある中で、3年目の今季に求められる役割は先発。野沢は言葉に力を込める。

 「昨年は公式戦で先発として投げる機会が少なかったので、先発でチームに貢献できたらと思っています」

 さらなるレベルアップを目指す中で、注力しているのが空振りを取れる変化球だ。チェンジアップを自在に操るが、スライダー、カットボール、フォークも併せ持つ。「いろんなボールで空振りを奪えるように」。ウエートトレーニングの成果もあり、ブルペンの投球練習では全体的に変化球の球速が上昇。あとは実戦を通じて精度を高めていく。

 岐阜県可児市出身。西可児中では「美濃加茂シニア」に所属し、進学先には名門・龍谷大平安(京都)を選んだ。並み居るライバルを押しのけ、3年春はエースとして選抜大会に出場。初戦は津田学園(三重)を相手に、延長11回を4安打に封じて完封勝利を飾った。「甲子園にどうしても出たくて。野球以外でも大事なことを教わりましたし、高校時代の教えは今も生きています」。座右の銘は恩師である原田英彦元監督から授かった「人生に野球の心を」。人事部の一員として定評のある仕事ぶりは、高校時代の3年間が礎となっている。

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