阪神ドラ5能登嵩都が「完全」デビュー 北海道の大先輩、伏見のサインに首を振る強心臓

[ 2026年2月8日 05:15 ]

<阪神 宜野座キャンプ>登板後に伏見(手前)と言葉をかわす能登(撮影・中辻 颯太)
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 ドラフト5位・能登が堂々デビューを果たした。今春キャンプは具志川スタートも、シート打撃登板のため初めて宜野座で練習に参加。藤川監督や首脳陣に加えて大観衆も熱視線を送る中で大トリとして登板した。結果は打者5人を相手に完全投球。強心臓ぶりを発揮した新人右腕がアピールに成功した。

 「(首脳陣から)順調だねと言っていただいて。最低限のことはできたかなと」

 降板後には指揮官が直接声をかけるほどだった。際立ったのが落差の大きいパワーカーブ。「(打者の)目線を浮かせた分、フライアウトが取れる」。打者5人との対戦でフライアウトは3つ。シート打撃初登板で狙い通りの投球を展開した。「外国人投手のよう。うちにいたバンデンハークみたいで、角度がある」。ヤクルト・松井光介スコアラーはNPB通算43勝右腕・バンデンハークを思い浮かべ警戒感を示した。

 さらに周囲を驚かせたのはマウンド上でのしぐさだった。同じ北海道出身の伏見とは初のバッテリー。「首脳陣の方からも、“投げたい球で調整していい”と言われていたので。変化球も全部使ってというイメージでした」。野手最年長からのサインにも迷わず首を真横に振った。初となった実戦形式の舞台で物おじしないマウンド度胸を見せつけた。これまで数々の投手のボールを受けてきた14年目の35歳捕手も最高の褒め言葉で称えた。

 「ずぶとい。どんどん首は振ってほしいですけど…。一発目は普通、(首を振らず)投げますよね。(同じ)北海道出身なので、許しましょう。一日一日がアピールだと思っているはず。だからこそ、首を振るのは間違いじゃないと思う」

 昨季はイースタン・リーグで投手4冠を誇った。宜野座組へ昇格する可能性も十分だ。この日、誰よりも存在感を放った肝っ玉ルーキーが“本物”の予感を漂わせた。 (松本 航亮)

 ▼巨人・萩原哲スコアラー(能登の投球について)困った時にカーブでカウントを取れる。直球も、2月上旬なら十分にきていると思う。

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