「怒っているわけじゃない」阪神・桐敷拓馬が鬼気迫る表情で手応えの70球 復調へのカギは体重移動

[ 2026年2月3日 08:00 ]

怒りにも見える厳しい表情でブルペンで腕を振った桐敷は確かな手応えも得ていた(撮影・遠藤 礼)
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 阪神の宜野座キャンプ第1クール2日目となった2日、桐敷拓馬投手(26)がブルペン入りし70球を投じた。24年シーズンは70試合登板とフル回転した一方で、昨季は不完全燃焼。時折自身へのいらだちなのか、厳しい表情も見せながら腕を振った左腕に聞けば真相は少し違った。V字回復を狙う今季へ確かな手応えを得た70球でもあった。(取材・遠藤 礼)

 宜野座のブルペンで汗を滴らせ熱投する桐敷はいらだっているように見えた。1球ごとに違う、違うと首を振るような仕草を見せれば次第に表情にも怒気がにじんできているようだった。その数時間後、投手陣で最も遅く帰りの車に乗り込む前の左腕に「ちょっといらついていたように見えた」と聞くと「怒っているわけじゃないんですけどね」と苦笑いを浮かべてこう続けた。

 「今は体のここが使えてなかった、とか。投げ終わった時にダメだったとか。球数がかさんでくるとどうしても力いっぱい投げてしまう。イライラはしてないんですけど良いなりにそういうところ(課題)が出てきた。ブルペンは充実してたのかなっていうのはありますね」

 むしろ収穫を強調した。今オフ取り組んできた課題が「下半身の進む方向」という体重移動。捕手に対してまっすぐに移動するのが理想だが、昨年は左打者の方向に少しズレていた。「今までは左に進んでいるのを無理矢理まっすぐに戻さないといけない感じになっていた」。腕の振りでズレを修正すれば弊害が出てくる。「余計な力が加わって張りやすくなってしまう」。ボールに力が伝わらないだけでなく腕に負担がかかり故障のリスクも高くなる。日本シリーズが終わった昨秋からサイドステップの反復練習やチューブを足に巻いてのドリルメニューを地道に続けて課題克服に注力してきた。

 本人の言葉から推察するに、この日は疲れも出てきた投球の中盤から体重移動のズレが制御できなくなってきたのだろう。ボールを受けた坂本も「30球ぐらいまでは良かったけどそこからバテてましたね。でもオフの期間から良いのは知ってるので」と振り返った。
 食事制限などで3キロ減量した体でキャンプイン。岩崎らとの合同自主トレの拠点とした静岡がいかに好天続きだったかが分かる日焼けも相まってスリムに見える。「キレを出そうとして余計なところに力が入ったり、変なところが張ったりはなかった」。V字回復を狙う今季へ土台はできている。「今日は100点ではないですが70点くらいかなと」。残り30点を積み上げる開幕までの日々が始まった。

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