阪神 4年連続臨時コーチの赤星氏が走塁指導を総括、才木には秘策伝授、森下には中堅守備の極意も

[ 2026年2月3日 18:20 ]

走塁を指導する赤星臨時コーチ(撮影・大森 寛明)
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 阪神の宜野座キャンプで4年連続の臨時コーチを務めた赤星憲広氏(49=スポーツニッポン評論家)が初日の指導を振り返った。「いい雰囲気で締まっている」と全体のレベルアップを感じた赤星氏は才木に投球の癖を逆利用する秘策を伝授したことを明らかにした。またWBCで中堅に入る可能性もある森下にも赤星流の極意を伝えていた。

 ――チームの雰囲気は。
 「去年も優勝しているチームですし、選手たちの自信というのがグラウンドにいて伝わってきますし、新しく若い選手たちもたくさん来てますけど、いい雰囲気なんですけど締まっているなと感じました」

 ――今年のテーマは。
 「今回、若い選手が(宜野座に)来ているので。走塁って実は教えるのがすごく難しくてですね。ちょっとした技術的なものを反復練習じゃないですけど、たぶんこれからキャンプでも走塁練習というのは筒井コーチや田中コーチでいろいろやっていくと思うので。その中でプラスαになればいいなということでベースの蹴り方であったりとか、回り方とかを。今年からベースが大きくなっているのでその辺、選手たちがどう感じているか聞いて自分なりに思っていたアドバイスをしてすり合わせて最初の走塁練習はしてました」

 ――今季から大きくなるベースについて。
 「そんな極端に(盗塁が)増えるとは思ってないです。ただ、帰塁がしやすい。野手からするとタッチがしづらい。っていうのを考え得るとすごく有利なんじゃないかなと。走塁する側に。そこをうまく生かすことができれば去年タイガース100盗塁、そこも増えるよね。大事なところで走塁力が生きたりするかなという気はしますね」

 ――ベースが大きくなることで意識で伝えたことは。
 「帰塁がしやすくなる。タッチがされにくいことを考えると、戻りやすくはなりますよね。気持ちの面で。ってことはメンタル的にも今まで帰塁の頭が半分ぐらいあった人が3割ぐらいでいいかってなるだけでも行く方向にメンタルを切り替えられることを考えるとすごくプラスになると思う。僕が今の状態で現役だったら、基本現役の時は7・3ぐらいで3は戻る意識、7は行く意識だったけど、このベースなら9・1で行けると思う。今言った説明を聞いたら選手たちも『だったら行きやすくなるよね』ってなると思うんです。だからそこをどうプラスに捉えるか、今度走ったときにちょっとヤバイなと思った時にベースがデカくなっているのでスライディングすればベースよりこっちに行かないといけないのでタッチしづらくなる。そうなれば有利に働くから行きやすいじゃんって思うところ。そういうのも含めて技術的なことを個別でやった時にはいろんなアドバイスをやったつもりではいます」

 ――個別も含めて、楽しみな選手は。
 「百崎くんは具志川にいる時から見てましたけど、井坪くんもそうだけど元々力が抜けないタイプ。けっこう上半身に力が入ってしまって。だけど成長しているなと。だから今日の盗塁練習のテーマは脱力をテーマにしていて。とにかく上半身の力を抜こうよと。じゃないと下半身は付いて来ないよという話をした。高寺くんも去年の1軍経験が自信になっていると思います。そういうところも含めて小幡くんもいいなと思いながら。今年レギュラーを争う選手たちだと思うんですけど成長しているなとすごく感じました」

 ――投手陣とも才木らと話をしていた。
 「どうなったらホームに投げるかとか。そこは相手チームも知っていると思うし本人もある程度分かっている。という中で秘策を言っておきました。いい投手になればなるほど自分の癖を直さずに、それを利用してくる投手がいたんです。上原さん、黒田さんとか。すごいなと思っていたので、才木くんもそれをするんじゃないですか。たぶん今年は」

 ――森下と会話は。
 「彼がWBCでセンターを守る可能性があると思うのでその辺の話をしたいと思っていた。近本さんはこう言っているんですけど、赤星さんどうでしたか?と。僕なりにここを意識してやった方がいいんじゃないかっていうのを森下くんにはアドバイスしたつもりです」

 ――いろんな質問が来た一日になった?
 「そうですね。投手陣が多かったかなと。野手陣もタイミング良くみんながいろいろ聞いてくれた。本当に選手たちのレベルが上がっているなとすごく感じているし、意欲ですね。最後佐藤選手とか森下選手が来てくれてましたけど、佐藤選手は昨年盗塁10個かな。15は行こうよと話したら行けますかね?みたいな。そういう意欲をすごく感じるし、森下くんも今年はもうちょっといくんじゃないかなと思う。常に高い意欲を持ってやってくれているし、彼らも前向きに個別でやってくれているので、これからが楽しみだなと。レギュラー陣もそうですし。レギュラーではない若い選手も非常に前向きに考えてくれている。やっていてこっちも楽しいですよね」

 ――今季のタイガースに向けて。
 「本当に今一番力を付けてきている年代でもありますし。野球の技術的な部分が成熟しかけている段階でもあると思うけど彼らのドン欲な姿勢というのをすごく感じる。そういう意味でも今年楽しみだなと改めて感じさせてもらいました」

 ――中野への期待について。
 「正直19でも物足りないですよね、僕からしたら。盗塁王を獲得したことがある選手なわけですから、近本選手を脅かすぐらいまでね。チーム内で盗塁王を争うぐらいまでいってほしいなと思います。ただ、中野選手はそこだけの選手ではない。高い打率、高い出塁率、盗塁、全てですよね。中野選手が沈んだ時って勝ててないときだと僕は思っているので。近本選手、佐藤選手、森下選手、大山選手、チームの鍵を握っている選手はたくさんいますけど、24年、優勝できなかった時は中野選手がなかなか数字を残せなかったことが大きい、それだけ彼の存在はすごく大きいと思う。『あなたがキーマンなんですよ』って僕はいつも思いながら見ている。投高打低の中で3割打ってこそ価値がある。これは近本選手にも言えることですけどそこを目指してほしい」

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