【センバツ】21世紀枠 長崎西は75年ぶり 高知農は廃部乗り越え創部から80年目で悲願の初出場

[ 2026年1月30日 15:46 ]

阪神甲子園球場
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 第98回選抜高校野球大会(3月19~31日、甲子園)の出場校を決める選考委員会が30日に開かれ、21世紀枠は長崎西(長崎)、高知農(高知)の2校が選ばれた。長崎西は75年ぶり、高知農は1947年の創部から一時廃部を乗り越え、80年目で悲願の初出場となった。

 寶馨・日本高等学校野球連盟会長は21世紀枠の選考について「選考にあたりましては、午前8時半からの21世紀枠推薦理由説明会で、9校それぞれの説明を受けた後、特別選考委員15名が選出にふさわしいと思う順位をつけ、それをもとに10時半からの21世紀枠特別選考委員会で議論いたしました」と説明した。

 長崎西については「9校の中で最も多くの委員から評価が高かった高校でございます。長崎西高校は、スーパーサイエンスハイスクールの指定校らしく、選手たちが個別のテーマに取り組み、実際の練習や試合に活かしております。また、マネジャーも自作アプリを使って練習の成果や相手校の分析に努めるなど、チーム一体となった科学的な取り組みが評価されました。春1回、夏3回の甲子園出場経験がありますが、最後に出場した1981年夏の甲子園では、初戦でノーヒットノーランを喫しました。ということで、甲子園で“Hランプ(ヒットのランプ)”を灯そうと練習に励み、昨秋は長崎大会で準優勝、九州大会でも1勝を挙げて8強入りいたしました。タイムパフォーマンスの向上など、他校が参考になる点も多く、“考える野球”を進めた新たな一歩になるのではないかと、期待的に評価された次第であります」と選出理由を語った。

 高知農については「長崎西に次いで高い評価を得たのは、高知農業でありました」と説明。「高知農業の野球部は、1999年に52年ぶりに復活後、連合チームでの大会出場など、部員不足に悩んでまいりました。その時期からの復活の道のりに注目が集まりました。野球部員獲得に向け、教諭は中学校を回り、部員たちは小中学生対象の野球教室など地域の子供たちとの交流に積極的に乗り出し、県内の野球の普及・振興活動の先駆けとなりました。農業実習で全員揃うのが難しく、練習でも選手は複数のポジションをこなす必要がありますが、逆境も新たな発見に繋がると前向きに捉え、少人数の部員が一体となって役割を補い合ってきた点が、高く評価されました」と説明した。

 長崎西は県内有数の進学校で、4強入りした1951年春以来75年ぶりの選抜出場。昨秋の九州大会では初戦で佐賀1位の唐津商を9―2で破り、準々決勝では神宮王者の九州国際大付に0―5で敗退。エースの熊寛生(2年)を中心に粘り強い戦いを見せた。夏の甲子園も含めると、初戦で名古屋電気(現・愛工大名電)の工藤公康にノーヒットノーランを許して0―4で敗れた81年夏以来45年ぶりの甲子園になる。

 1947年創部の高知農は4年間活動した後に廃部となったが、99年に復活。少人数の困難を乗り越えて選抜初出場を果たした。21年は新入部員0で、連合チームでの出場も経験。農業高校の魅力を発信し、野球教室を開くなどして部員増への努力を重ねてきた。昨秋の高知大会準々決勝では優勝した明徳義塾に延長戦の末に2―3で惜敗した戦いが評価された。

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