【調査ファイル特別編】大阪桐蔭・吉岡貫介 150キロ超&2600回転&回転効率95%誇るプロ級球質

[ 2026年1月23日 09:00 ]

球速へのこだわりを見せる大阪桐蔭・吉岡(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 記事と動画でアマチュア野球の有力選手をリサーチする企画「スポニチ調査ファイル」特別編。最速153キロ右腕の大阪桐蔭・吉岡貫介(2年)は、しなやかなフォームとプロレベルの球質を兼ね備え、早くも今秋ドラフトの上位候補に挙がる実力派だ。

 今年も大阪桐蔭にはプロ注目右腕がいる。吉岡だ。しなやかなフォームから、重い球質の剛球を投げ込む。1メートル74、78キロと体格は決して大きくはない。だがその体には特大排気量のエンジンを搭載している。2年秋時点で最速153キロをマークし、投球計測機器「ラプソード」を用いた計測では投球回転数がNPB投手平均とされる2300を上回る2600を数え、その回転効率も95%を数えた。すでに、プロレベルの球質を持つ逸材だ。

 とはいえ現状に満足せず、掲げる理想は高い。目下の目標は「156キロです。(春夏)甲子園の最速になるので」と事もなげに言葉を連ねる。スピードガン導入後の甲子園大会最速(球場表示)は、07年夏の仙台育英(宮城)・佐藤由規、13年夏の済美(愛媛)・安楽智大、そして昨年春夏の健大高崎(群馬)・石垣元気が計測した155キロ。今大会で、その更新に狙いを定める。

 有言実行するために吉岡が追求しているのが、投球動作のスピードアップだ。「並進運動(軸足一本で立ってから踏み出した足が着地するまでの動き)と回転(踏み出した足が着地してから投球までの体の回旋の動き)をもっと速くしていきたいと思っています。下半身の回転からの連動で投げているイメージなので、その回転を速くして、球速につなげていきたいと思っています」。正しい知識を蓄え、明確なイメージを描き、それを実践することで、球速アップに反映させる算段だ。

 故障予防にも余念がない。昨年11月から精力的に取り組んできたのは、懸垂トレーニング。肩付近など、主に背中側の筋肉強化に重点を置いた。「ウエートトレも、ランメニューも多く入れたんですが、自分としては自重(じじゅう)の懸垂とかを多く入れて。懸垂を頑張ってやっていました。ケガの予防とか、そういう面でやっていました」。高い出力に耐えうるボディーを築き上げることも、さらなる進化を図る上で欠かせない。

 大阪桐蔭は18年から昨年ドラフトでオリックスに2位指名を受けた森陽樹まで、目下8年連続で直接指名選手を輩出中。これは15年から22年までの花咲徳栄(埼玉)に並ぶ高校歴代最長だ。数多くのプロ野球選手を送り出してきた西谷浩一監督も「“(1学年上の)中野(大虎)、森を超えるような投手にならないといけない”ということをずっと言ってきました。ボールが強いですし、重い感じのボールですので、打者に対して攻めの投球ができる投手だと思います」と、大きな期待を寄せる。

 出場を決定的としている今春選抜に向け、「自分自身、中学校までを合わせて初めての全国舞台になるので、その大舞台で自分の力を100%出したいと思っています」と言葉に力をこめた右腕。満を持してデビューを果たす全国舞台で、「吉岡貫介」の名を日本列島に知らしめる。(惟任 貴信)

 ◇吉岡 貫介(よしおか・かんすけ)2008年(平20)10月20日、大阪府大東市出身。小3からジュニアサンダースで野球を始めて投手と捕手。中学では大東畷ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年秋から背番号18でベンチ入りし、2年夏は背番号14。同秋から背番号1。50メートル走6秒3。1メートル74、78キロ。右投げ右打ち。

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2026年1月23日のニュース