慶大で「天国と地獄」見た…東京六大学で20勝の外丸東真が東芝で復活へ「投げることを我慢して鍛え直す」

[ 2026年1月23日 16:53 ]

東芝で復活を誓った外丸(撮影・柳内 遼平)
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 社会人野球の東芝が23日、横浜市内のグラウンドで練習を公開した。

 東京六大学野球リーグの慶大でリーグ通算20勝(14敗)を挙げた最速149キロ右腕・外丸は今季から加わり「2年後にプロ入りできるようにもう1回鍛え直したい。満足に投げられるようになりたい」と意気込んだ。

 慶大での2年秋はエースとして明治神宮大会優勝に導いたが、大学最終年で主将を務めた昨年は調子が上向かず、ドラフトでは指名漏れを経験した。現在はブルペン入りせずランメニューなど体づくりに専念。「毎年新しい選手が入ってくるので成績を残していきたい」と活躍を誓った。

――社会人野球の練習に加わった感想は。
 「慶応は人数が多かったんですけど、社会人野球は人数が限られているので1人当たりの練習量の多さを感じています。シンプルに練習がキツいです(笑い)。大学のように4年間が保証されているわけではなく、毎年新しい選手が入ってきますので成績を出していきたいです」

――主将を務めた昨年を振り返って。
 「成績を残すことでキャプテンとして成り立つと考えていたので、最後の1年は成績を残せず、目指していた主将像にはなれなかった。(東芝では)球速、変化球と全体的に伸ばしていきたい。投手としての総合力を上げていきたいです」

――2年秋にはエースとして明治神宮大会優勝。出どころの見づらいフォームが特徴的だった。そこからフォームの変化はあったのか。
 「2年の秋は結果においては一番よかったのですが、あまりしっくりきていませんでした。2年から3年になるタイミングで(テークバック時に)窮屈さがあったので、上から叩くことを意識してちょっと右腕を上げたんです。今思えばそれがあまりよくなかった。結局3年秋に右肩をケガして離脱し、4年になるタイミングで“やっぱり元の投げ方に戻そう”と思った。“もう何も意識せず投げよう”という考えに至りました」

――4年の時の調子は。
 「4年の2、3月は凄くよかったんです。今振り返ると4年間の中で一番だったと思います。理想のタイミングで投げることができて、力を入れなくてもボールは強いし、変化球も切れて、コントロールも問題ありませんでした。“良い結果を残せそうだな”と思っていたんですが、リーグ戦前から調子が落ちてしまった。春は何とか耐えていたものの…。意図的にフォームは変えていないんですけど、体の状態で変わってしまうものなので、その時のベストを見つけられませんでした」

――良いフォームを保つためにも体作りは重要になる。
 「今はブルペンにも入らず、キャッチボールもほぼやらず、トレーニングメインです。このまま小手先でやっても成長の限界が来てしまうと思うので、今後のためにも投げることを我慢して自分を見つめ直して、鍛え直しています」

――前橋育英では甲子園、慶大では日本一&リーグ通算20勝。ここまでの道のりは。
 「いろいろな思いがありますけど、一番は慶大に入れてよかった。東京六大学野球のいろいろな人とつながることができ、先輩、同期、後輩に恵まれました。最後の1勝はみんなからのプレゼント。自分がもっと成績を出していればもっと(慶大が)勝てたのかなと思っています。4年の時は同期と優勝して大卒プロになるという目標を掲げていました。2年の時はよかったんですけど、そこからの差は大きかった。天国と地獄じゃないですけど、最後の2年間はしんどかったです。最後は理想とかけ離れた姿になってしまいましたが、4年間をやり切ったという思いです」

――前主将として慶大の後輩たちにメッセージを。
 「後輩たちに、難しいな(笑い)…。そうですね、4年間を後悔のないようやり切ってほしい。最後に優勝できれば最高ですが、勝負は分からない。とにかく慶大での4年間って本当に幸せな時間になると思うのでやり切ってほしいですね」

 大学野球の聖地である神宮で輝きを放ち、慶大に栄光をもたらした外丸。新天地の社会人野球で地道に復活の歩を進めている。(取材 アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

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