オイシックス・高山俊が語った決意と虎新人・能登へのエール「簡単に野球やめるなんて言えない」

[ 2026年1月8日 11:00 ]

オイシックス・高山俊
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 昨年12月、元阪神・横田慎太郎さんの生涯を描いた映画「栄光のバックホーム」公開を記念したイベントで記者はオイシックス・高山俊外野手(32)と久々に顔を合わせた。控え室での時間は近況報告に始まり、自然と横田さんの思い出話へ…。そして、最後は高山がオイシックスで昨季まで同僚だった阪神のドラフト5位・能登嵩都の話題になった。

 「すごく良いピッチャーなんです。本当に頑張って欲しい。でも、阪神の投手陣ってめっちゃくちゃレベル高いじゃないですか。そこが少し心配です」

 阪神時代に比べて少し柔らかな表情で後輩の活躍を切に願っていた。高山は、東京六大学野球の通算最多安打記録を持つ大学ナンバーワンの逸材として15年に明治大から阪神のドラフト1位で入団。1年目に新人王を獲得し華々しくデビューを飾ったものの、2年目以降は苦しみ23年に戦力外通告を受けて24年からはオイシックスでプレーを続けている。

 てっぺんから底辺までを経験した阪神での7年間。プロでの競争の厳しさを体感しているからこそ、能登への言葉には期待だけでなく少々の心配もにじんでいた。5位指名が決まった後も能登とは多くの会話を交わしたという。「能登からいろいろ聞かれることもあった。自分も言えることは伝えて」。詳しく明かすことはなかったものの、高山俊だからこそ伝えられるものがあったと感じた。

 そんなことがあったから、新人合同自主トレの初日を終えた能登の言葉を聞きたかった。期待と不安のどちらが大きいか?と問うと「自分のやることをしっかりやるのが一番。まずはチームのやることに従う。不安というよりはそれに則ってキチッとやろうという意気込みで入った感じです」と返ってきた。前日に丸めたという髪型よろしく、まさに「決意表明」という言葉の数々でプロでの第一歩を踏み出した。

 イベントで高山は「横田を思うと簡単に野球をやめるなんて言えない」と今季もオイシックスでプレーする理由を明かした。横田さんの思いを背負って力の限りバットを振る高山と、そんな先輩から背中を押されてプロ1年目を迎える能登。2人はどんな1年を過ごして再会を果たすのだろうか。(遠藤 礼)

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