阪神ドラ4早瀬朔(上) MAX151キロ右腕の原点は水泳 「腕の使い方」「呼吸法」投球に生かす

[ 2025年12月27日 05:15 ]

小学2年時の早瀬朔、マートンの等身大パネルと
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 【アニバーサリーの鼓動】スポニチでは「アニバーサリーの鼓動」と題し、阪神が今秋のドラフト会議で指名した7選手が歩んできた足跡を連載する。最速151キロを誇る右腕、4位・早瀬朔投手(18=神村学園)の成長を後押ししたのは水泳だった。第1回は少年時代の原点と中学時代をフォーカス。計2回にわたり知られざる素顔、野球人生の分岐点に迫る。

 しなやかな投球フォームから最速151キロを繰り出す右腕。朔の投手としての原点には水泳がある。

 「父から、水泳をやったらピッチャーとして投げる力がつくんじゃない?と言われて始めました」

 小学校4年生から2年間通ったスイミングスクール。腕の使い方を学べたのが、後に生きた。当初は泳ぐこともできず、「こんなん、ほんまに生きてくるんかな」と半信半疑。だが、根気よく2年間練習を続け、100メートルを軽く泳げるようになると明らかに腕の振りが変わった。

 「腕全体を使って投げるというか。小手先じゃなくて、しっかり腕の後ろの方も使えるようになりました」

 呼吸法を学んだことも大きかった。「泳ぐときは腹式呼吸を大切にしよう」と教わった。その一環として、スクールでは口をすぼめ、腹をへこませながら「フッ」と息を吐くことを繰り返した。すると、野球でもリリースの瞬間、自然とお腹に力を入れて投げられるようになっていた。「ちゃんと力がボールに伝わるようになっていました」。効果はてきめん。小学6年生の時点では、常時120キロをマークできるようになった。

 出生時から3500グラムと身体には恵まれた。5歳上の兄・月蒼(るき)さんの影響で、物心つく前からプラスチック製バットを握った。父と練習を行う日々。そのかいあってか、少年野球では上の学年の試合に出場し、投手、遊撃手を任される中心選手となった。水泳も成長を後押し。満を持して、兵庫の中学硬式野球チームの強豪・神戸中央シニアに入部した。

 大きな挫折を経験したのは、中学時代だった。腕利きの選手たちが集まるチームのレベルは、兵庫県内でもトップクラス。朔は3番手以下の投手に甘んじた。なかなか結果もついてこない。「苦しい時期でしたね」と振り返るが、懸命に試行錯誤を繰り返した。そんな中、一人の人物から声を掛けてもらった。チームの視察に訪れていた神村学園・小田大介監督だった。

 ◇早瀬 朔(はやせ・さく)2007年8月30日生まれ、兵庫県丹波市出身の18歳。小2から野球を始め、神村学園では高2春夏、高3夏に甲子園出場。今年の侍ジャパンU18にも選出され、大会準Vに貢献した。切れのある直球とスライダー、フォークが武器。1メートル85、79キロ。右投げ左打ち。

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