プロ野球CS大改革 実行委協議で来季から変更も 試合数変えず5勝制変更も 借金チームの不参加案なし

[ 2025年12月2日 05:30 ]

24年、CSファイナルSで巨人を破り、日本シリーズ出場を決めたDeNA
Photo By スポニチ

 日本野球機構(NPB)と12球団による実行委員会が1日に都内で行われ、クライマックス・シリーズ(CS)の開催方式の見直しについて議論した。早ければ来季からの変更を視野に入れている。セ・パ両リーグは原則として足並みをそろえ、同一方式での実施を目指す方針。各球団の見解は一様ではなく、現行制度の継続を唱える球団もあり、今後も慎重に議論される。

 見直しの目的はレギュラーシーズン、リーグ優勝の価値をより高め、ファンがより楽しめる制度を構築すること。早ければ来季から新方式にすることを視野に、さまざまな案が提示されたという。

 NPBの中村勝彦事務局長は「議論の段階。いろんな意見は出ている」と説明。パ・リーグ理事長の楽天・井上智治球団取締役は「来年からの変更を視野に議論している。ファンの皆さんの納得性がある仕組みを作っていこうと」と語った。

 最大の焦点はファイナルステージ(S)の方式で、リーグ優勝チームに与えられる1勝のアドバンテージ。勝率やゲーム差を基準に変更することが議論された。2位と大差がついた場合、例えばアドバンテージを2勝にして、「4勝勝ち上がり制」を「5勝制」に変えてCSの試合数を減らさない案もある。今季はセ・リーグで阪神が2位DeNAに13ゲーム差の大差で優勝し、ファンから「CS不要論」も出ていた。

 両リーグが同一方式での実施を目指す方針で、勝率が5割以下のチームがCS不参加となる案はないという。井上取締役は「5割を割った時にどうするか」とファーストSでもアドバンテージを付与する案を示唆。「来シーズンに導入するには、遅くても3月に決めなくてはいけない」と3月がデッドラインとなり、年末までに「叩き台」が必要というスケジュールを示した。

 多くの球団が見直しを支持する一方で、多数決で決定されるわけではない。各球団の見解もさまざま。勝率5割未満チームが日本シリーズに進出した前例もなく、現行制度の維持を唱える慎重論もある。「消化試合」を減らし、興行面で大きな成功をもたらしているCS制度。今後も「制度改革」の本格議論が進められる。(神田 佑)

 ≪来春キャンプから拡大ベース使用≫拡大ベースについて、来春キャンプから使用する方向で確認された。NPBの中村事務局長は来季からの導入に向けて「方向性は決まっている。しっかりと製作を間に合わせられれば」と見通しを語った。全球場で、ベースの品質やメーカーなどが同じ「統一ベース」として設置することを目指している。

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年12月2日のニュース