ソフトバンク 小久保監督に正力松太郎賞 王貞治会長「臨機応変に…引き出した」

[ 2025年11月14日 06:00 ]

ソフトバンク・小久保監督(撮影・須田 麻祐子)

 今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が13日、都内で開かれ、ソフトバンクを日本一に導いた小久保裕紀監督(54)が初受賞した。故障者が続出する中、リーグ連覇、5年ぶりの日本一にチームを導いたことが評価され、満場一致での選出だった。小久保監督は球団を通じて談話を発表し、日本一達成に欠かせない「ピース」となった全ての関係者に対する感謝の思いを述べた。

 就任2年目で日本一を成し遂げ、満場一致で「正力松太郎賞」を初受賞。小久保監督はオフの楽しみにしている登山に例えた喜びのコメントを球団を通じて発表した。

 「今年こそは頂上まで登りきる、という思いでシーズンに入り、選手たちはそれぞれの役割を理解し、最後まで勝利を信じて戦い抜いてくれました。その姿勢こそ、今回の受賞につながった最大の要因と思っております」

 主力にケガ人が続出した今季は4月に最下位と低迷した。交流戦優勝で勢いに乗り、リーグ連覇まで突っ走った。CSファイナルSでは宿敵・日本ハムを4勝3敗(1勝アドバンテージを含む)で振り切った。昨年はDeNAの前に苦杯をなめた日本シリーズは、阪神を初戦黒星後に4連勝で押し切った。

 5年ぶりの日本一に輝いた指揮官は今季のスローガン「PS(ピース)!」を全うした選手たちに感謝と敬意を表した。「Professional Spirit(プロフェッショナル・スピリット)」。プロフェッショナルとして替えの利かない存在になるという思いを込めた。「まさに全員がピースとなってくれました。監督として、そんなたくましい姿を見せてくれた選手たちを率いることができたことを誇りに思います」

 現球団名となって以降では、王貞治球団会長らに続く5人目の栄誉となった。選考委員会の座長を務めた王会長からは「臨機応変にチームの最高の成績を引き出した」と、故障者が続出する中で若手選手を積極的に起用した采配を称えられた。

 小久保監督の挑戦は続く。「コーチ、スタッフ、フロントの献身的なサポート、そして常に温かく、時に厳しく見守ってくださったファンの声援がチームの力になった。この賞は組織全体の努力の結晶です。これからも福岡の皆さま、そして全国のホークスファンに誇りに思っていただけるチームづくりを続けてまいります」と感謝の言葉を並べ、さらなるチームの発展に思いを強くしていた。 (井上 満夫)

 ≪ソフトバンク 正力松太郎賞受賞者≫
 ▼2006年 王貞治監督 日本代表の監督として第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝
 ▼11年 秋山幸二監督 中日を4勝3敗で下して日本シリーズ優勝
 ▼14年 秋山幸二監督 阪神を4勝1敗で破って日本シリーズ優勝
 ▼15年 工藤公康監督 ヤクルトを4勝1敗で下して日本シリーズ優勝
 ▼17年 デニス・サファテ投手 NPBシーズン最多の54セーブを記録
 ▼18年 工藤公康監督 広島を4勝1敗1分けで破って日本シリーズ優勝
 ▼19年 工藤公康監督 巨人を4勝0敗で下して日本シリーズ優勝
 ▼20年 工藤公康監督 巨人を4勝0敗で破って日本シリーズ優勝
 ▼25年 小久保裕紀監督 阪神を4勝1敗で下して日本シリーズ優勝

続きを表示

この記事のフォト

「ソフトバンク」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年11月14日のニュース