ドジャース・山本由伸が「正力賞」特別賞 王座長「“日本野球ここにあり”という意気込み見せてくれた」

[ 2025年11月14日 05:30 ]

ドジャース・山本由伸(AP)
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 今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が13日、都内で行われ、ソフトバンクを日本一に導いた小久保裕紀監督(54)が初受賞した。また、大リーグのワールドシリーズ(WS)でMVPに輝いたドジャース山本由伸投手(27)が特別賞に決定。チームメートの大谷翔平投手(31)の3年連続受賞を阻み、初受賞となった。

 大谷の3連覇を阻止するインパクトだった。WSで3勝を挙げてMVPを獲得した山本の特別賞選出。選考委員の座長を務める王貞治ソフトバンク球団会長は「今年も大谷君にあげたいと思うくらいの成績で、文句はないのですが、山本君の活躍は本当に素晴らしい。特別賞をぜひあげたいと全会一致でございました」と説明した。

 WSでは第2戦に先発し9回1失点完投。中5日で先発した第6戦でも6回1失点と好投し、さらに「中0日」で第7戦は救援登板してWS連覇の胴上げ投手になった。01年ランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)以来24年ぶりのWS3勝で、日本選手では09年松井秀喜(ヤンキース)以来のMVP。王座長は「WSで2勝する人はままありますが、(3勝には)最低3回登板しないといけないわけですから」と絶賛。「チームに期待される、またファンの人も望んだようなピッチングをしてくれました。やはり“日本野球ここにあり”というような、選手としての意気込みを見せてくれました」と称えた。

 レギュラーシーズンで12勝8敗、防御率2.49の成績に加え、ポストシーズンでも6試合で5勝1敗、防御率1.45とエースの働きだった。昨年、チームメートの大谷が史上初の「50―50(54本塁打、59盗塁)」を達成して2年連続3度目の特別賞受賞を果たしていたが、選考委員は圧倒的存在感を評価。作家の門田隆将選考委員も「高校野球ではないかという獅子奮迅の活躍。大柄なメジャーの選手の中では小柄ですけれど、日本人ここにありというピッチング」と日本人として誇らしげに語った。

 米国も驚かせた「中0日」胴上げ投手にふさわしい勲章となった。(青森 正宣)

 ▽正力松太郎賞 日本のプロ野球の発展に大きな功績を残した故正力松太郎を記念し、1977年に制定された。プロ野球界に貢献した監督、コーチ、選手、審判員を対象に選考委員会が選出する。賞金500万円。受賞者は日本一に輝いた監督が多い。第1回の受賞者は同年に世界記録の756号本塁打を放った王貞治(巨人)。特別賞の賞金は300万円。

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