広島の元侍戦士躍動 矢野雅哉が2点打に三盗、坂倉将吾も2安打3打点で復帰猛アピール

[ 2025年11月11日 05:05 ]

侍ジャパン練習試合   広島11ー14侍ジャパン ( 2025年11月10日    サンマリン宮崎 )

<広島・侍ジャパン> 3回、矢野は2点適時打を放つ(投手・隅田) (撮影・須田 麻祐子)
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 広島は10日、練習試合・侍ジャパン戦(宮崎)に11―14で惜敗を喫した。敗れたものの攻撃陣は14安打11得点と奮起。0―4の3回に矢野雅哉内野手(26)が反撃の口火を切る2点打を放つと、その後も三盗を成功させるなど持ち味を発揮。坂倉将吾捕手(27)も2安打3打点の活躍で、元侍戦士の意地が光った。

 まずは矢野だ。0―4の3回1死満塁で左腕・隅田の直球を中前2点打。来季レギュラー奪取を期す男の一打から、この回5得点と打線がつながり、一時逆転に成功した。課題とする打撃でアピールした。

 「ずっと継続して練習していることが今日は出せた。どこに打つのを設定しながら入れたのが良かった」

 出塁すれば、自慢の足も生きる。なおも1死一、二塁の場面では渡辺への3球目に三盗を成功。捕手・坂本が送球できないほどの完璧なスタートで持ち味を発揮した。「ピッチクロック」の導入で、投球テンポが一定になっていた隅田の癖を見逃さなかった。

 「ああいったところ(癖)に気づいて行動に移すことが、シーズンの中でも大事になってくる」

 今年3月にはオランダとの強化試合で侍ジャパンに初選出された。しかし2試合で3打数無安打。また、今シーズンでも打率・208、1本塁打、19打点と低迷した。この日は日の丸のユニホームではなく、カープの一員として戦い、「より一層、他球団の選手にも負けたくないという思いになった。もっと頑張らないと追いつかない」と刺激を受けた。

 もう一人の元侍・坂倉も打撃で魅せた。2点劣勢の3回1死一、二塁で隅田の147キロを左前適時打。「練習でいろんなことを取り組んでいる。それを実戦の中で出していけたので良かった」。さらに、1点劣勢の4回2死満塁でも再び直球を中前2点打。2安打3打点と躍動した。

 「ここ(今回侍ジャパン)に選ばれなかったので、僕自身、来年のシーズンをどう戦うかということに目を向けてずっと練習してきているが、また代表に選んでもらえたら最高にうれしい。今日はいい形でアピールにもなったと思うので、その点は良かった」

 来年3月のWBC出場をまだ諦めていない。23、24年と侍ジャパンのユニホームに袖を通し、昨年11月の「プレミア12」では正捕手として準優勝に貢献。今季は右手中指骨折の影響で不本意なシーズンを送った。「今やっていることは、ちょっといいのかな」。今秋から取り組む打撃改良に一定の手応えをのぞかせる。再び日の丸を背負う日が来ることを信じ、バットを振り続ける。(長谷川 凡記)

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