現役引退のカーショー「人格や覚悟は金では買えない」 今後もドジャース愛貫く「何かの形で関われるなら」

[ 2025年11月2日 16:52 ]

ワールドシリーズ第7戦   ドジャース5―4ブルージェイズ ( 2025年11月1日    トロント )

優勝トロフィーを掲げるドジャースのクレイトン・カーショー(AP)
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 ドジャースは1日(日本時間2日)、敵地でのブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第7戦に延長戦の末、勝利。対戦成績を4勝3敗とし、球団初となる2年連続の世界一を達成した。今季限りでの引退を表明しているクレイトン・カーショー投手(37)も喜びに浸った。

 これ以上ない花道だった。9回にチームリーダーロハスの一発で同点に追いつき、前日の試合で6回1失点で勝利投手となった山本が9回から登板。延長11回にスミスが勝ち越し本塁打を放ち、その裏を山本が締めた。現役最後の試合はこれ以上ない劇的な勝利だった。「本当にすべてが信じられないほど素晴らしかった。ブルージェイズは本当に驚異的なチームだった。ものすごく戦ったし、僕たちも同じだった。試合では、誰もが想像もしなかったようなことをやってのけたと思う」とチームメートへの賛辞は止まらなかった。

 特に山本の気迫の連投は通算223勝のレジェンドでさえも心を打たれた。「ヤマがやったことは、もう二度と見ることはないだろう。あれは、たぶん史上最も勇敢で度胸のある登板だった。彼がどう感じていたか、何を思っていたか、それを言葉にするのは難しい。本当に彼のチームメートでいられたことを誇りに思う」と手放しの褒めようだった。

 周囲の雑音を戦いぶりでシャットアウトした。大型補強を繰り返し「勝利を金で買っている」と批判を受けたこともある。「みんな“ドジャースは金を使っている”“当然勝つべきだ”と言うけれど、人格や覚悟は金では買えない。そういうものだ。ウィル・スミスは(第3戦で)18イニングをキャッチし、今日もマスクをかぶった。ムーキーはショートを守り、フレディ(フリーマン)はいつも通りの仕事をした。つまり、僕たちのスター選手たちは本当にスターなんだ。でも、ただ才能があるだけじゃない。チームのために“何でもやる”という意識がある。それが僕たちを特別にしている」と誇りを口にした。

 試合後フリードマン編成本部長から何らかのオファーを受けたという。「ああ、なんか“顔を出してくれていい場所がある”みたいなことを言ってたね。それは嬉しいよ。どういう形になるのかは分からないけど、この組織は本当に特別だと思う。ドジャースは僕がいなくてもワールドシリーズに勝てる。それは明らかだけど、もし将来的に何かの形で関われることがあるなら、そばにいられるなら、ぜひそうしたいと思ってる」。現役を終えても心はドジャーブルー一色。常勝軍団構築へ、グラウンド外でも尽力していく構えだ。

 今後については、戦いからは離れ、愛する家族としばらく穏やかな時間を過ごすつもりだ。「今はしばらく『父親』として過ごしたい。フルタイムの仕事をする予定はないけれど『フルタイムの父親』として。しばらくはそれで十分だ」とさわやかに笑い、長く厳しい戦いの幕を閉じた。

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