ヤクルト池山新監督の就任発表 「ブンブン丸2世」創価大・立石のドラフト1位指名有力 村上の穴埋める

[ 2025年10月10日 05:30 ]

現役時代「ブンブン丸」の愛称で親しまれたヤクルト・池山新監督

 ヤクルトは9日、新監督に池山隆寛2軍監督(59)が就任すると発表した。10日に就任会見を行う。5年ぶり最下位からの再建へ、今オフにメジャー挑戦する村上宗隆内野手(25)が抜ける野手陣のテコ入れが急務。23日のドラフト会議では、アマNo・1スラッガーと呼び声高い創価大の立石正広内野手(21)の1位指名が有力であることが分かった。競合必至の「ブンブン丸2世」を、逆襲への旗手とできるか。

 豪快なフルスイングで多くのファンを魅了した「ブンブン丸」が神宮に帰ってくる。2軍監督を6年間務め、満を持して池山新監督が正式に決定。林田哲哉球団社長は「チームの再建、底上げを託す人材として適任」と大きな期待を寄せた。

 「ノムラの教え」の継承者でもある。師と仰ぐ野村克也氏とは選手時代は9年間、指導者としては楽天で4年間にわたって薫陶を受けた。その教えを基に、指導者としてヤクルト復帰後は打撃コーチとして山田を球界を代表するスター選手に育て上げ、2軍監督では広く若手の育成に尽力した。

 3年連続Bクラス、5年ぶり最下位からの再建へ。最大のミッションは「ブンブン丸2世」の発掘と育成だ。大黒柱だった村上が今オフにメジャーに挑戦。教え子の山田も近年は成績が下降線をたどっており、強打者の育成は急務となっている。

 今月23日に行われるドラフト会議では即戦力の強打者の獲得を目指している。近年は投手の獲得が続いてきたが、創価大・立石を1位指名することが有力であることが判明。1メートル80、86キロの体格から広角に長打を打てる右の長距離砲で、小川淳司GMもかねて「対応力とパワーが凄い」と絶賛していた。初球から積極的にいくフルスイングが魅力。東京新大学リーグ通算15本塁打をマークし、昨年は三塁、今年は二塁と内野の複数ポジションを守ることができる。

 世代屈指の「打てる内野手」は複数球団による重複指名が必至だが、球団関係者は「1年目から1軍でやれる力はある。競合覚悟で指名する価値はある」と強調する。ドラフト直前のスカウト会議で池山新監督の意見も聞いた上で1位指名を最終決定するが、「ポスト村上」として期待できる立石は是が非でも獲得したい逸材だ。

 競合の場合はクジ引き役が池山新監督の初仕事になる可能性もある。19年ドラフトでは就任直後の高津監督が3球団競合した星稜(石川)・奥川の交渉権を引き当てた。池山監督が立石の当たりクジを引く――。そんなドラマを全国の燕党は期待しているはずだ。

 ◇池山 隆寛(いけやま・たかひろ)1965年(昭40)12月17日生まれ、兵庫県出身の59歳。市尼崎から83年ドラフト2位でヤクルト入団。ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞1度。通算成績は1784試合で打率.262、304本塁打、898打点、108盗塁。02年の現役引退後は楽天とヤクルトで打撃コーチなどを歴任し、20年からヤクルト2軍監督。

 ◇立石 正広(たていし・まさひろ)2003年(平15)11月1日生まれ、山口県出身の21歳。小1から野球を始め、高川学園中では高川学園リトルシニアに所属。高川学園(山口)では3年夏に甲子園出場。高校通算10本塁打。母・郁代さん(旧姓・苗村)はバレーボール選手としてバルセロナ五輪出場。1メートル80、86キロ。右投げ右打ち。

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