「気持ちよかったよ」2発で“完全覚醒”シュワバーご満悦「あの本塁打で勢いが戻った」PSの醍醐味も語る

[ 2025年10月9日 14:24 ]

ナ・リーグ地区シリーズ第3戦   フィリーズ8―ドジャース2 ( 2025年10月8日    ロサンゼルス )

試合後の会見に登場したカイル・シュワバー(撮影・杉浦 大介通信員)
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 フィリーズのカイル・シュワバー選手(32)が8日(日本時間9日)、敵地でのドジャースとの地区シリーズ第3戦に「2番・DH」で先発出場。今ポストシーズン初アーチを含む2本塁打でチームの勝利に貢献した。

 1点を先制された直後の4回の第2打席で、2ボールからの3球目、相手先発・山本由伸のやや高めの直球を振り抜き、右翼席へ同点ソロ。飛距離455フィート(約138・7メートル)の特大アーチに右腕も打たれた瞬間に声を上げて悔しがった。

 さらに、8回はリアルミュートの一発などで1―6とし、なおも1死一塁からカーショーの初球、内寄りの直球を捉え、右翼席へ2ラン。リードを7点に広げる一発となった。

 地区シリーズは第2戦まで7打数無安打5三振と快音が響かなかったが、今季本塁打王と打点王の2冠に輝いた男がようやく実力を発揮。2発でPS通算23発とし、バーニー・ウィリアムズ(ヤンキース)を抜いて、歴代単独3位に浮上。トップはマニー・ラミレスの29本、次いでアストロズのアルテューベが27本を記録している。

 試合後、シュワバーは無安打で迎えたシリーズでようやく待望の一発が飛び出し「気持ちよかったよ。ヒットってのはいつだって最高だし、ランナーを出せば相手にプレッシャーをかけられる。あの場面で一発で点を返せたのは本当に大きかった」と3回裏に先制された直後の本塁打とあり、ご満悦だった。

 続けて「点をすぐに取り返せたのは大きかった。ここ数年、このチームは“やられたらやり返す”という姿勢をずっと持ってると思う。初戦も2戦目も、常に反撃のチャンスは作ってたし、特に2戦目の9回だって、あと一歩のところまでいった。そういう粘り強さはこのチームの特徴だし、絶対に失いたくない。あのホームランで勢いが戻ったのは間違いないし、そこから全員が良い打席を重ねていけた」と自身の一発から打線が勢いを増したと振り返った。

 山本から打った一発は飛距離約139メートルの特大弾で「打った瞬間、ホームランだって分かった」と手応え十分だったといい「だから打球がどこに落ちたかは見てない。ベンチを見て、チームのみんなを盛り上げようと思ってた。ダグアウトに戻ったらみんなハイタッチで迎えてくれて、あとで誰かに“あそこまで飛んだ”って聞いたよ。ビデオで見て初めて知った。でも正直、どこまで飛んだかなんてどうでもいい。最前列でもスコアボード直撃でも、1点は1点だ。ヒットでも、ホームランでも、四球でも、攻撃にプラスになるならそれでいい。あの瞬間はチーム全体でエネルギーを感じられて、本当に最高だった」と飛距離よりもチームの攻撃につながる一発になったことがうれしかったと語った。

 また、カーショーから打った2ランも「カーショーとは長い付き合いだ。間違いなく野球史に残る名投手の1人だと思う。殿堂入りするのは間違いない。彼が今季限りで引退するのは寂しいけど、対戦できること自体が光栄だよ」と語り「(7回の)初打席は全部スライダーとカーブで、ストレートを見られなかった。2打席目でようやく甘いストレートが来て、それを仕留められた。ほんの少しだけ中に入った球だったけど、うまく捉えられた。カーショーは本当に独特な投手で、見るたびに違う球を見せてくる。だからこそ、連続して対戦できるのは少し有利だったかもしれない」とレジェンドに敬意を払い、対戦に感謝した。

 PS23発で歴代3位に浮上し「正直、すごく恵まれてると思う。キャリアの中でたくさんのポストシーズンの試合を経験できてるからね」と自身の記録よりも、それだけ多くのPSの試合を経験できていることを誇り、続けて「自分にとってポストシーズンは野球の最高の形なんだ。打率が.100でも.500でも関係ない。最終的に試合に勝ったかどうか、それだけがすべてだと思ってる。ポストシーズンって、ただ必死に“どうやってこの試合に勝つか”を考え続ける場所だ。上手くいくこともあれば、いかないこともある。でも準備と集中と全員の意識、それだけはいつも変わらない。それがこの時期の野球の面白さだよ」とPSの醍醐味を口にした。

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