広島・上本崇司 今季限りで現役引退「悔いは全然ない。ちょっと肩の荷が下りた」 唯一の心残りは…

[ 2025年10月2日 05:05 ]

戦力外通告を受け、現役引退を示唆した広島・上本
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 広島は1日、松山竜平外野手(40)、田中広輔内野手(36)、上本崇司内野手(35)、宇草孔基外野手(28)、中村健人外野手(28)、赤塚健利投手(24)、河野佳投手(24)、育成・小林樹斗選手(22)の8選手に来季契約を結ばないと通達した。12年ドラフト3位で広島に入団した上本は、22年に94試合に出場するなどユーティリティープレーヤーとして活躍。今季限りで現役引退する意向を固めた。

 上本はすっきりとした表情で言葉をつないだ。球団から来季構想外を伝えられ、今季限りで現役引退する意向を固めた。

 「正直、体もボロボロ。悔いは全然ないですし、ちょっと肩の荷が下りたというか、もう頑張らなくていいんだという気持ちの方が強い。(心残りは)全くない。やりきりました」

 広島県福山市出身で、広陵、明大を経て12年ドラフト3位で入団。内外野を守れるユーティリティーさを売りに、守備固めや代走要員として1年目から1軍で出場を重ねた。課題とされた打撃を磨き、10年目の22年に初の開幕スタメン。同年は出場94試合で打率・307、2本塁打、18打点とキャリアハイの数字を並べた。23年は4番として12試合に出場。存在感を発揮した。

 一方、近年はけがにも苦しんだ。左太腿裏の筋損傷など、下半身のコンディション不良に悩まされてきた。「思うように体も動かないですし、自分の体じゃないみたいなんで。そんな中で野球をやっても通用はしないかなと」。8月1日の中日戦で代打として捕ゴロに倒れたのが最後の1軍出場となった。同2日登録を外れて以降、再びコンディション不良を発症。現在も3軍でリハビリ中だが、度重なる故障が現役引退を決断させた。

 1メートル70、76キロとプロでは決して恵まれた体格とは言えないが、13年に渡って地元球団で活躍を続けてきた。その歩みを振り返り、上本は言う。

 「正直、楽しいことは一つもなかったですし、しんどいことのほうが強いですけど、こんな小さな体で、こんなに長く野球をさせていただいて、周りの人に支えられて、ここまでできたなと思う」

 やり切ったと胸を張る一方、唯一の心残りは「ありきたりですけど、(新井)監督を優勝させてあげたかった。現役も一緒にやってて、人柄とかも知っているので」と打ち明けた。紆余(うよ)曲折の野球人生。多くのファンに愛された“バイプレーヤー”は、静かにユニホームを脱ぐ。(長谷川 凡記)

 ◇上本 崇司(うえもと・たかし)1990年(平2)8月22日生まれ、広島県福山市出身の35歳。広陵、明大を経て、12年ドラフト3位で入団。俊足と強肩で守備に定評があり、スーパーサブとして活躍した。4歳上の兄・博紀は元阪神内野手(現1軍打撃コーチ)。1メートル70、76キロ。右投げ右打ち。

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