阪神 ドラフト上位候補に花園大・藤原聡大をリストアップ 三重県伊賀市出身の“忍者右腕”

[ 2025年9月25日 05:15 ]

花園大・藤原聡大
Photo By スポニチ

 阪神は24日、兵庫県西宮市の球団事務所でスカウト会議を開いた。10月23日に開催される今秋のドラフト会議で上位候補として花園大・藤原聡大投手(21)をリストアップしていることが球団関係者への取材で分かった。細身の体から最速155キロの直球を繰り出す逸材だ。「忍者の里」で知られる三重県伊賀市出身で、高い身体能力が魅力。右の先発タイプはチームの補強ポイントに合致し、“忍者右腕”が虎の恋人として浮上した。 

 藤原は忍者級ともいうべき高い身体能力を持つ。1メートル77、75キロの細身で最速155キロを誇る。投げるスタミナも秀逸。50メートル走6秒1の俊足で、鉄砲肩が繰り出す遠投は115メートル。肉体で特に優れるのが「瞬発力を意識している」というジャンプ力で、台に飛び乗る「ボックスジャンプ」は、助走ありでトップアスリート並みの1メートル55を跳ぶ。

 水口高では2年夏まで遊撃を守り、フットワークは軽い。当然、フィールディングもうまい。出身の三重県伊賀市といえば忍者で有名で、育った地域には「忍び」にゆかりがある神社仏閣が数多くある。藤原の運動センスとバネが効いた柔らかい投げ方は、故郷のシンボルを連想させる身のこなしだ。

 標的を仕留めるようにして打者を封じてきた。昨秋のリーグ戦、明治国際医療大戦で連盟最多に並ぶ1試合18三振を奪った。力強い速球に加え、カーブとスライダーも切れがあり、高い奪三振率が最大のアピールポイント。花園大初のNPB入りへ、今は「ドラフト上位を勝ち取り、体が大きくなくても高い順位で行けることを示したい」という高い目標を持つ。

 最速143キロだった球速は大学入学後に10キロ以上も伸びた。このダイヤの原石を視察するために、プロ野球選手の輩出数で関西の主要リーグに劣る京滋大学リーグに、各球団のスカウトが大挙押し寄せている。阪神も熱心で、5月14日びわこ成蹊スポーツ大戦に5人態勢でチェック。当時、岡本洋介スカウトは「出力が高く、球も強い」と球質にほれ込むコメントを残していた。

 タイブレークの延長戦になった9月14日のびわこ成蹊スポーツ大戦は、9回終了ノーヒットノーランの快投を演じた。うなぎ上りの他球団の評価を踏まえ、球団関係者は「上位でなければ獲れない」と見通しを語った。

 この日、阪神はスカウト会議を開いた。出席者は報道陣の取材に一様にだんまりを決め込んだ。こちらも“忍びの道”を進むかのように隠密路線を敷く。球団の補強ポイントは右の先発タイプで、藤原はそれと合致。伸びしろの大きさを感じさせる地元関西の有望株を、ドラフト会議まで徹底マークする。

 ◇藤原 聡大(ふじわら・そうた)2003年(平15)11月20日生まれ、三重県伊賀市出身の21歳。小1から阿山ブルーファイヤーズで野球を始めて投手と遊撃手。中学では甲賀リトルシニアに所属。水口(滋賀)では1年秋に背番号6でベンチ入りし、2年秋から背番号1。京滋大学野球連盟の花園大では1年春からリーグ戦に登板し、2年春に全日本大学野球選手権に出場。50メートル走6秒1、遠投115メートル。1メートル77、75キロ。右投げ右打ち。

 ▽伊賀市 三重県の北西部に位置する人口約8万2000人の市。古くから奈良、京都の都に隣接する交通の要衝として栄え、伊賀流忍者の里、俳人・松尾芭蕉生誕の地として知られる。市街地には戦災を免れた古い町並みが残り、小京都の一つに数えられる。同市出身のプロ野球選手は元広島の池ノ内亮介がいる。

続きを表示

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年9月25日のニュース