広島・前川誠太 得点圏代打の鬼!4打席全てで打点 勝負強さの秘けつ明かした

[ 2025年9月4日 05:45 ]

セ・リーグ   広島2―1DeNA ( 2025年9月3日    マツダ )

<広・D>5回、敵失を呼ぶ当たりを放つ前川(撮影・岸 良祐)
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 広島・前川誠太内野手(22)が3日、DeNA戦で逆転勝利につながる一打を放ち、連敗を3で止めた。1点を追う5回1死二、三塁で代打出場し遊撃へのゴロが敵失を誘い逆転に成功。7月末に支配下登録されると、得点圏に走者を置いた代打では全4打席で打点を記録する勝負強さを発揮し、ラッキーボーイ的な存在になってきた。チームは3位・DeNAとのゲーム差を再び1とした。

 前川の積極姿勢が相手のミスを誘い、勝利をたぐり寄せた。0―1の5回1死二、三塁で代打出場。3ボールから左腕・東の真ん中高めシュートにバットを出した遊撃へのゴロを、定位置で守っていた京田がトンネル。左翼にボールが転がっていく間に二塁走者も生還し、逆転に導いた。

 「3ボールになってもサインは“打て”だったので、思い切っていった。二塁手と遊撃手が後ろに守っていたので、低くて、強い打球を打って、最低でもニゴロ、遊ゴロで1点と自分の中で整理して打席に入っていた」

 1点を先制された直後の攻撃。先頭の菊池が敵失、続く佐々木が左前打し会沢の犠打でお膳立てしてもらった。「先輩方がつないでくれたチャンスだったので、どうにかして1点、2点返そうという気持ちだった」

 試合前まで代打では9打数4安打の打率・444で、うち得点圏に走者を置いた場面は3打数3安打。全てが適時打と勝負強さが際立っていたが、この日も2日の同戦に続いて打点をマーク。好機に強い要因について前川は言う。

 「場面に応じた打撃をするという、今までやってきたことを変わりなくやれている」

 7月28日に支配下登録され、8月5日に昇格。1軍での経験は1カ月と浅いが、落ち着いてプレーしている。この冷静さに新井監督も舌を巻く。

 「(5回の得点場面も)二遊間が下がっているのが見えていた中で、3ボールからスイングできていたのか。そうだったら視野が広い。なかなか経験もない中で、打った、打たないではなくて、3ボールからスイングできることが大したもの」

 最近は勝負どころで代打起用されるなど首脳陣の評価も上昇中。運も実力のうちと言うが、前川は着実に成長の階段を上っている。チームは連敗を3で止め、3位・DeNAとは1差に再接近。ミラクル劇を起こすチームに、ラッキーボーイは不可欠な存在。逆転でのクライマックスシリーズ進出に向け、背番号93の活躍から目が離せない。(長谷川 凡記)

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