今永昇太 7回3安打1失点の力投も一発被弾で9勝目ならずも「やるべきことをやっていれば必ず勝てる」

[ 2025年8月17日 06:52 ]

ナ・リーグ   カブス―パイレーツ ( 2025年8月16日    シカゴ )

パイレーツ戦に先発したカブス・今永昇太AP)
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 カブス今永昇太投手(31)が16日(日本時間17日)、本拠でのパイレーツ戦に先発登板。7回で85球を投げ、1本塁打を含む3安打1失点、6三振、2四球と力投したが、またも援護に恵まれず、今季9勝目はならなかった。

 それでも試合後、今永は「10点差でも、同点でも、先頭バッターをしっかり打ち取って、イニングをゼロに抑えるっていう、やるべきことは変わらないので。点を取ってくれたらいいなとか、たくさん点があったらそれは投げやすいんですけど、そういうことじゃなくて、自分がやるべきことをやっていれば、試合には必ず勝てるっていう、そういう自信を持ってマウンドに上がるのが大事なので(打線の調子は)特に気にはしてないです」とこともなげに話した。

 これでチームが敗れた翌日に今永が先発した試合は21勝3敗。連敗させない投手としての信頼は高まるばかりで、その点を指摘された今永は「前の日がどうだったっていうのはあまり自分にとっては関係はないんですけども、前の日負けて、次の日そうやって勝つことでみんなが喜んでくれますし、自分にとってはそれはすごく力になることなので、常に明日は自分がみんなに勝利をさせるチャンスだ、っていうふうに捉えようと…そういう気持ちでいます」と自覚を示した。

 堂々の投球だった。初回はいきなり先頭のトリオロを3球三振に斬って落とす万全の立ち上がり。続くファムは初球の90・9マイル(146・3キロ)速球で仁ゴロに、3番・レイノルズも初球の90・8マイル(146・1キロ)速球で右飛と、わずか5球で初回を「0」に抑えた。

 2回はゴンサレス、マカチェンと2者連続で空振り三振に。6番・バートは2球で中飛に打ち取った。3回は先頭のペゲロを83・5マイル(約134・4キロ)のスプリットで空振り三振。続くカナリオには左前に抜けそうなライナーを弾き返されたが、遊撃・スワンソンがジャンプしてバックハンドで好捕。9番・カイナーファレファは遊ゴロに抑えた。

 だが4回に落とし穴が待っていた。先頭のトリオロを遊飛に打ち取った1死無走者で、2番・ファムにカウント・1―0からの2球目、83・9マイル(約135キロ)のスプリットを左翼席に運ばれた。それまで打者10人にパーフェクト投球を続けていたが、必殺武器であるスプリットが落ちきらず、痛恨の先制アーチを喫してしまった。

 このスプリットはこの日の登板までに微調整を繰り返してきたという。今永は「今週はそのスプリットの練習をしてた。スプリットの動きが良くないと自分で感じていて、登板の結果が良くてもスプリットに少し疑問点があったので、ピッチングコーチに質問して、自分の出したい動きをするためにはどういうふうにグリップしたらいいのか、どういうリリースをしたらいいのか、どういう考え方で投げたらいいのかっていうのを、ブルペンで試して…」と説明。この日奪った6つの三振のうち4つがスプリットによるものだったが、わずかな感覚のズレがあるようだった。

 それでも今永は動じることなく後続を断ち、5回も3者凡退で追加点を許さなかった。6回は2死から左越え二塁打と四球で一、二塁とされたが、3番・レイノルズを中飛に打ち取ってピンチ脱出。7回も2死から四球と左翼線安打で一、三塁とされたが、最後は8番・カナリオから観衆総立ちでのスタンディングオベーションンの中、83・8マイル(約143・8キロ)のスプリットで空振り三振を奪い、反撃の芽を摘み取った。

 前回登板となった10日(日本時間11日)のカージナルス戦では、6回2/3を4安打3失点、今季最多となる9奪三振と力投したものの援護に恵まれず5敗目を喫した。そしてこの日も力投実らず、今季9勝目はおあずけ。たった1球の失投が、最後まで響いたが、チームは8回に勝ち越して3―1勝利。

 投手陣の代表として今永は「みんな自分たちの試合に向けて、集中して日々を過ごしていますし、先発投手同士でもいろんな意見交換をしたり、昨日の試合がどうだったとか、良かった人に良かった理由を聞いたりとか、そういうことができる素晴らしいチームだなと思います」と話した。カブス投手陣も一丸となってナ・リーグ中地区首位のブルワーズの背中を追い続ける。

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