【甲子園】160球完投勝利の京都国際・西村一毅「持ち味のチーム力が生きた」 石垣元に「ありがとう」

[ 2025年8月13日 10:53 ]

第107回全国高校野球選手権第8日 2回戦   京都国際―健大高崎 ( 2025年8月13日    甲子園 )

健大高崎を破って初戦を突破し、ガッツポーズの京都国際・西村(撮影・北條 貴史)
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 史上初の前年春夏日本一校による、翌年夏の甲子園大会初戦での激突。歴史的カードは昨夏の王者・京都国際(京都)が、昨春の王者・健大高崎(群馬)を破り、史上7校目の夏連覇に向けて好スタートを切った。160球の完投でチームを勝利に導いた絶対的エースの西村一毅(3年)は「健大高崎さんのほうがやっぱり能力は上で、格上の相手っていうのは分かっていたんですけど、自分たちの持ち味であるチーム力っていうのが生きた試合だった」と表情をほころばせた。

 2年時の昨夏甲子園大会で4試合に登板し、2完封。計24イニングを投げ、自責0で優勝投手となった西村。だが、0―2の3回に制球力を乱し、逆転を許した。それでも直後に味方が逆転すると一気にギアを上げた。5回終了時に球数が100球に達するなど、中盤まで制球力に苦しんだが、尻上がりに調子を上げた。

 中盤以降は140キロ台の直球と“宝刀”チェンジアップで健大高崎打線に的を絞らせず。「ボールが先行してしまって、流れが悪い中でも、やっぱり野手の皆が打ってくれてカバーしてくれたので、本当に今日は野手の皆に感謝しかないです」。4回以降、許した安打はわずかに2本で無失点。野手が作ったリズムにも乗って、持ち味の安定感を取り戻した。

 整列後、この試合で球場表示の甲子園最速タイ記録となる155キロを2度マークした健大高崎・石垣元気(3年)と言葉を交わした。打席に入ったとき、石垣の球は「速すぎて見えなかったです」と笑う。交わした会話は「ありがとう」。そして素直に「速かった…」と伝えた。

 西村は昨夏大会でチームの優勝に貢献。今夏の京都大会では4試合計34イニングで、投球回数を大幅に上回る45奪三振を記録。直球の最速も146キロにまで伸ばすなど、確かな成長力を示した。投手としての能力はもちろん、チームを勝利に導く存在感もはるかに増した。夏連覇に向け、次戦は尽誠学園(香川)と対戦する。「自分が理想とする流れのあるピッチングをして、攻撃にリズムを与えて、もっと流れのある試合をしたい」。2度目の頂点へ、絶対的エースが責任感を胸に、全力で腕を振る。

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