【甲子園】日大山形の応援団長 岩下主将の打撃用手袋でアルプス席に響かせた太鼓 

[ 2025年8月12日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権第6日1回戦   日大山形3―6県岐阜商 ( 2025年8月11日    甲子園 )

日大山形の応援団長・小鷹祐貴(3年)(撮影・柳内 遼平)
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【不滅のSummer Story】ビートが日大山形アルプス席を支配する。4回、6番・岩下瑛斗主将(3年)が遊撃内野安打を放つと、応援団長の小鷹祐貴(3年)が太鼓を叩く、叩く、叩く。バチを握る打撃用手袋には「岩下瑛斗」の名があった。

 誰もが皆、甲子園のスターになることを夢見る。秋田から日大山形にやってきた捕手の小鷹もその一人だが、この夏ベンチ入りから漏れた。メンバー発表後すぐに始まった練習。キャッチボールの際「もうプレーできないんだ…」と思うと、涙が止まらなかった。

 それでも仲間たちの「まだ、夏、終わってねえぞ!」の言葉でハッとした。「自分にできることは何か…」と考え、応援団長に立候補した。強豪校の応援動画で研究し、聖光学院(福島)の太鼓を目標に掲げた。山形大会開幕までに20パターンの叩き方を習得した。

 マメができ、血が噴き出すほど試合では無我夢中。打撃用手袋をはめてもすぐダメになる。そんな姿を見た岩下主将は「これ使ってくれよ。思いを背負って叩いてほしい」と打撃用手袋を手渡した。バットとバチ。聖地で2人の思いがシンクロした。(柳内 遼平)

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