広島・高太一 「ホッとした」プロ初先発初勝利 尊敬する津田恒実さんの誕生日に勝ち「誇らしいこと」

[ 2025年8月2日 05:00 ]

セ・リーグ   広島3-1中日 ( 2025年8月1日    マツダスタジアム )

<広・中(15)>高の初勝利を祝福する新井監督(右)(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 広島の2年目左腕・高太一投手(24)が、中日戦でプロ初先発し、6回5安打1失点と力投してプロ初勝利を挙げた。序盤から再三、走者を背負ったが、この日最速151キロをマークした直球を軸に要所を締めた。球場に駆けつけた両親らに雄姿を届け、6月28日~7月2日に記録した3連勝以来、チームの約1カ月ぶりの連勝に貢献した。

 この日から本拠地6試合で限定着用されるアメリカンフットボールとのコラボユニホームを身にまとった背番号22が、ひときわ大きく、頼もしく映った。高が今季初登板、プロ初先発で6回1失点と力投。2年目で待望の初勝利をつかみ、満面の笑みを浮かべた。

 「勝てて良かった。本当にホッとした。(走者を出しても)深く考えないようにした。ゼロで抑えようと思って、今まで失敗してきたので、1点はしょうがないと思い、思い切って投げた」

 家族らがスタンドで見守る中、最高のプレゼントを届けた。「(緊張で)震えが止まらなかった」と初回は1死一、三塁のピンチを背負ったが、4番・細川を空振り三振。続くチェイビスを三ゴロに仕留めた。3回も1死二、三塁からボスラー、細川を打ち取り、踏ん張った。4回は2死二塁から石伊に適時二塁打を浴びて先制を許したが、5、6回は無失点。直球が最速151キロを計測するなど、「真っすぐが走っていた」とうなずいた。

 0―1の6回に小園の左越え2点二塁打で逆転したことで勝ち投手になった。くしくも、8月1日は高が尊敬する広島OB・津田恒実さんの誕生日。少年時代から津田さんに関する本を読むなどし、「炎のストッパー」が座右の銘にした“弱気は最大の敵”という言葉を胸に抱く。そんな偉大な先輩の誕生日に、1勝目を手にした。

 「(津田さんの誕生日に)勝てたのは誇らしいことですし、この1勝だけではなくて、積み重ねられるように継続してやっていきたい」。新井監督からも「打者に向かっていく気持ちが出ていた。凄く良いものを見せてくれたと思うし、また次の登板を楽しみにしたい」と、今後への期待を寄せられた。

 昨季最終戦にプロ初登板で初ホールドを挙げ、広陵の先輩・野村祐輔の引退試合に花を添えた。今季は直球の球威向上と決め球の変化球の習得をテーマに掲げて試行錯誤する中で、手を差し伸べてくれたのが、引退後に3軍投手コーチ兼アナリストに就任した「野村先輩」。5月下旬から二人三脚でフォーム修正に取り組み、同時に変化球の握りも教わった。「どれもピンとこない中で、祐輔さんに教えてもらって、手応えをつかみだした」と大きな収穫を得た。

 若ゴイの台頭でチームは約1カ月ぶりの連勝。8月の反攻へ光が差し込んできた。(長谷川 凡記)

 ◇高 太一(たか・たいち)2001年(平13)7月26日生まれ、愛媛県出身の24歳。広陵(広島)では3年春の選抜に背番号17で出場。大商大では1年秋からリーグ戦に登板し、3年秋にベストナイン。23年ドラフト2位で広島入り。24年10月5日のヤクルト戦に中継ぎでプロ初登板し、2回無失点で初ホールド。1メートル79、89キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

「広島」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年8月2日のニュース