【高校野球】滑川総合“今夏最大の番狂わせ”浦和学院を撃破!篠崎が好救援「4点入って“いけるぞ”と」

[ 2025年7月16日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権 埼玉大会3回戦   滑川総合4―1浦和学院 ( 2025年7月15日    UDトラックス上尾 )

<滑川総合・浦和学院>7回から登板し、力投する滑川総合・篠崎(撮影・三上 理菜保)
Photo By スポニチ

 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会は15日、27大会で165試合(継続試合含む)が行われた。埼玉大会3回戦では滑川総合が、春季県大会優勝で優勝候補筆頭の浦和学院に4―1で勝利。捕手から救援登板した篠崎陽輝捕手(3年)が、3回無失点の好救援で大金星に貢献した。滑川時代の98年夏に、捕手兼投手の久保田智之(現阪神2軍投手チーフコーチ)を擁して甲子園出場。同じ捕手兼投手が、輝きを放った。

 マスク越しに、相手の焦りと仲間たちの勢いを感じ取っていた。4点を先制した直後の6回。篠崎は「4点入って“いけるぞ”と、みんなの士気が上がった」と石井健大郎(3年)をリードして反撃を1点に抑えると、投手としての準備に入った。

 4―1の7回から登板。先頭に左中間二塁打を浴びたが、後続を冷静に打ち取った。8回は1死から死球も、二ゴロ併殺。9回も2安打を浴びたが無失点で切り抜け、3回3安打2奪三振で試合を締めた。最速136キロの直球を軸に、春の県大会優勝で関東大会8強のAシード校を撃破。今チームでは秋春通じて県大会初勝利だった。5回の攻撃では4点目となる三塁内野安打も放った篠崎は「99%負けると思っていた。1%に懸ける思いでやってきた」と胸を張った。

 滝島達也監督が「秘密兵器」と称した篠崎は、背番号「2」の捕手兼投手。27年前に甲子園を沸かせた先輩の姿が重なった。前回甲子園に出場した滑川時代の98年夏。久保田智之が背番号2の捕手兼投手として、チームをけん引した。甲子園でも2勝を挙げ注目を集め、阪神入り後は「JFK」の一角を担った右腕。当時も指揮をとっていた滝島監督は、大金星に「高校野球は本当に怖い」と驚き「久保田と篠崎は全然違う」と笑ったが、27年ぶりの聖地へ夢が膨らむ。

 優勝候補筆頭を破ったナインは、体をのけ反らせて全身で校歌を歌った。次戦、19日の4回戦では選抜4強の浦和実と対戦する。「失うものはないと思っている。万全な状態で挑んで、浦和学院さんの気持ちも任せてもらってるので、一緒に戦っていきたい」と篠崎。連続大金星なら、一気に頂点も見えてくる。 (三上 理菜保)

 ▽滑川総合 2005年(平17)4月1日に滑川と吉見が合併し新たに開校した県立の総合学科高校。敷地、校舎は滑川を引き継いだ。野球部は滑川時代の1998年夏に唯一の甲子園出場で16強進出。現在の部員数は59人で今夏の目標は「埼玉大会8強以上」。学校所在地は埼玉県滑川町月の輪4の18の26。

 ▽過去の地方大会番狂わせ 81年夏の大阪大会では選抜優勝で吉村禎章を擁して春夏連覇を狙ったPL学園が、5回戦で創部13年目だった大商大堺に敗れた。また、00年選抜準優勝、夏優勝を果たした智弁和歌山は、01年の和歌山大会1回戦で和歌山工に敗戦。智弁和歌山は21年夏優勝など6年連続出場を目指した23年にも初戦の2回戦で高野山に敗れたケースがある。

 ▼阪神・久保田智之2軍投手チーフコーチ(98年夏に滑川で甲子園出場)携帯電話で試合の速報を見ていました。驚きました。大金星ですね。強豪校に勝ったことを自信にしてほしいです。(甲子園まで)まだ先は長いですが、一戦一戦思い切った野球をしてほしいです。さらなる快進撃を期待し、応援しています。

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年7月16日のニュース