【高校野球】快勝発進の八日市 奥村監督の息子は横浜のエース左腕 72年ぶり甲子園出場で父子再会だ

[ 2025年7月10日 05:30 ]

第107回全国高校野球選手権滋賀大会1回戦   八日市8-3守山北 ( 2025年7月9日    マイネットスタジアム皇子山 )

<守山北・八日市>1回戦を勝ち上がった八日市・奥村監督(右)(撮影・中辻 颯太)
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 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会が9日、各地で行われた。滋賀大会では、八日市が守山北を8―3で下して初戦を突破した。奥村倫成監督(51)は、エース左腕として今春選抜優勝に貢献した横浜(神奈川)・奥村頼人(らいと)投手(3年)の父。夏の聖地で息子と再会すべく、1953年夏以来72年ぶりの甲子園出場に向けて好発進を決めた。

 甲子園のアルプス席から息子の選抜優勝を見届け、八日市の奥村監督は確信を深めた。「バントなどをきっちり、徹底的にやるチームが強い」。横浜などの選抜出場校を参考に鍛え直した基本プレーが好発進につながる。打線が確実に8犠打を成功させ、8得点のうちセーフティースクイズで3点を奪った。息子のようなプロ注目選手はいなくても、丁寧に得点を積み重ねて「うちらしい、普段の形です」とうなずいた。

 横浜の選抜優勝に刺激を受けたのは父親だけではない。「3番・遊撃」の吉田陽樹(3年)は、小学生のころに「高宮スポーツ少年団」で奥村頼とチームメートだった。中学では別々のチームでプレーすることになっても、彦根中の同学年として常に意識する存在だった。奥村頼は高校から彦根市を離れ、自身は面識のあった奥村監督が指導する地元の公立校へ。「(奥村頼の)活躍を見ると僕も頑張ろうと思える」と異なる場所で精いっぱい努力してきた。

 迎えた夏初戦、初回に中前打を放って先制の生還を果たすなど2安打をマーク。2度の犠打も決めて奥村監督が求める堅実な攻撃を体現し、「打つだけではなく、犠打でも得点につなげられてよかったです」と笑った。

 奥村監督は、野洲(滋賀)を指揮した12年夏に県大会準優勝を果たしたものの、甲子園出場経験はない。今夏は父子での甲子園同時出場が懸かる最後の機会でもある。「一戦ずつ戦った先に甲子園も見えてくると思います」。甲子園常連校と、53年夏以来72年ぶりの聖地を目指す公立校――。それぞれの道を進み、甲子園での再会を目指す。 (河合 洋介)

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