【高校野球】Wエースと呼んでほしくて…福知山成美で同期を追い、初戦にこめた感謝の13K

[ 2025年7月8日 18:57 ]

第107回全国高校野球選手権京都大会2回戦   福知山成美8―1城陽 ( 2025年7月8日    太陽が丘球場 )

<福知山成美・城陽>5回、連続三振を奪い雄叫びを上げる福知山成美・田上(撮影・中辻 颯太)
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 下級生の頃から同学年が絶対的エースと呼ばれ、福知山成美の田上慶(3年)は2番手投手から抜け出せずにいた。

 「2番手」と言っても、なかなか出番は回ってこない。

 昨夏は、同期の小沢快心(3年)が12奪三振完封勝利を挙げるなどフル回転する一方、自身は登板1試合2イニングのみに終わった。「信用されていないんだな…」。同期との明暗が、くっきりと別れ始めていた。

 新チーム結成後、小沢と「ダブルエース」と呼ばれることを目標の一つに決めた。

 当時、小沢は140キロ台の直球を投げていた。自身は1メートル88の長身を誇りながら、自己最速が131キロどまり。同期との差を埋めるために、とにかくよく食べた。一日5食に増やし、空腹の時間を減らした。

 体重は昨夏から10キロ増の72キロに増えた。すると球速も10キロ上昇して最速141キロまで上昇。長身に土台の力強さが加わると、直球で押せるようになった。

 昨夏は全3試合で小沢が先発した。あれから1年、夏初戦を託されたのは田上だった。

 力強さが増した直球とカットボールを生かし、13奪三振と量産する。三塁側ブルペンでは小沢が準備を続けていた。その姿を横目に最後までマウンドを譲らず、8回1失点でコールド勝利に導いた。

 「先発を任せてくれたということは信頼が大きくなったのかな」

 試合後、取材に応じた審研人監督は、田上のことを「ダブルエース」と表現した。(河合 洋介)

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